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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 782

水曜日の夜、綾野美奈子は親戚の葬儀のために会社を休み出かけていて、衛の部屋にいなかった。
木曜日の昼前に、綾野美奈子は衛と同棲している部屋に帰ると、自分が出かけていた間に衛が門倉彩月を連れ込んだ形跡はないか、細かくチェックしていった。
1時間ほど残業して、仕事を終えた衛が美奈子の待つ部屋に帰宅した時には、ひどく疲れている様子に見えた。

「もう、美奈子がいないと、なんだかさみしくてさ」

衛がそう言いながら、美奈子が用意しておいた缶ビールと惣菜で衛が晩酌する。
美奈子は木曜日の夜に帰ると衛には話してあった。実際は昼前に帰って部屋を調べまわっていた。こんな時のために、小型の隠しカメラでも購入しようかと美奈子は思った。衛のことを、特に女性関係に関してはまったく信用していない。

「うん、衛さん、私もすごくさみしかった」

水曜日の夜に彩月とMDMAを飲んで行う性行為、いわゆるキメセクのあと、木曜日の昼間は睡眠不足で働いたので、衛は、ひどく疲れきっていた。
だが、金曜日には出勤途中の駅のトイレの中で、あと昼休みに昼食のトンカツ弁当と一緒に、漢方薬の精力薬を服用して夜には美奈子とセックスした。そして、土曜日の朝には美奈子のフェラチオで起こされていた。
美奈子は留守にしていた水曜日に門倉彩月とセックスしていたら、衛に金曜日の夜と土曜日の朝から美奈子と戯れる精力はないはずだと思い、やっと安心した。
門倉彩月は、MDMAのひどく甘えたくなる気分や肌が敏感になって抱きついているだけでも幸せなキメセクの快感を思い出して、泣きながら衛の名前を呼び、夕方、自慰で絶頂していた。
古賀衛、綾野美奈子、門倉彩月は、すでに無症候性キャリアである。免疫力低下の初期症状に古賀衛は疲れだと思い、綾野美奈子は初期症状は出ず、門倉彩月だけが、インフルエンザに似た初期症状があった。しかし、生理中とタイミングが重なり市販の頭痛薬で対応してしまい、3人は病院に検査を受けに行くことすらなかった。
HIV感染から、エイズ発症までの期間は、人によって数年だったり、10年以上だったりと違いがある。
薬によってエイズ患者の病状の進行や苦痛を和らげることは可能だとはいえ、根治のための治療法がまだ見つかっていない。ほとんどの人がエイズ発症の診断が下ってから、1年から3年後には亡くなっている。
発症する前に多剤併用療法(治療効果とその持続性を高めるため、複数の治療薬を組み合わせて投与する治療法)を始めれば、発症を遅らせることはできる。
古賀衛、綾野美奈子、門倉彩月の3人は古賀真由よりも早く発症し、亡くなることになる。
富樫優が先に発症して自殺を選択し、古賀真由は合併症のHPV(ヒトパピローマウイルス)感染による浸潤性子宮頸癌で亡くなることになる。
珠理の父親の原田亮、榊原貴哉、原田珠理、山口詠美の疱瘡神の隠(おぬ)である3人、高校教師で詠美の若い叔母の坂本明美の5人の運命が変わったことで、富樫優と他の4人が、AIDSを発症して亡くなることになった。

原田亮の恋人になった山本直樹は、死の運命から逃れられなかった。
癌とその転移によって亡くなった。
イザナギがイザナミの死を回避できなかったように、病による死は原田亮から恋人の山本直樹を奪い去ることになった。

ひとつの癌細胞が1pの大きさになるまで10年から15年かかる。しかし、1pのがんが2pになるには1年から2年しかかからない。1p以下の癌は検査しても発見が困難。検診を1年から2年ごとに受けなければ癌を早期の状態で発見できない。
なぜ、癌が発生するのか。

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