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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 779

「富樫氏の預金が最後に引き出されてから、7年経過すれば普通失踪の条件を満たすので失踪宣告の申立てが可能になります。失踪宣告が認められると生死不明者は死亡したものとみなされます」

脱税の資産隠しに、3年間は用心しておく。そして7年後には、真由が失踪宣告の申し立てをする。
富樫優の失踪宣告が認められたら、ようやく国税庁も完全に情報不足のため調査不可能となる。

「えっ、7年?」

真由は隠し財産が好きなだけ自由に使えると思った翌月に、AIDSの合併症を発症することになる。

(まあ、毎月20万から30万、家賃を払わないでもよくてパチンコに使えるんだから、7年ぐらい我慢しなくっちゃ)

「あの、弁護士さん、自殺したマサルさんが見つかったりしたら、警察が来ますか?」
「警察が来たら私が弁護を引き受けますよ。富樫氏が最後に預金を引き出した日に、あなたは病院で検査を受けていた。アリバイがありますから。それに、今はあちらこちらに監視カメラがありますからね、警察が調べるほどあなたがしばらく富樫氏と会っていなかった証拠を集めることになる。不起訴処分にできますからご安心を」

離婚成立させるにはどんな理由であったとしても、夫婦両者の同意さえあれば可能。そのため、別居が何日、何時間であれ合意さえあれば別居後すぐにでも離婚できる。
しかし、相手が離婚に同意してくれない場合は、粘り強く交渉して離婚するか、別居により第三者から見て夫婦関係が破綻していると判断がされる必要がある。客観的にみて夫婦関係が破綻していると判断されれば、法的に離婚することが可能。その別居期間の相場は、だいたい5年から10年間となる。
「ブラック弁護士」と呼ばれている矢崎大介は、別居する時には必ず相手に別居することを告げておくことや、その証拠になる音声などを録音しておくようにアドバイスした。

「相手がいなくなった理由なんて聞いてないと言い張られると、別居として認められないこともありますからね」

不倫の証拠の書類のコピーを、古賀衛の顔に思いっきり投げつけて、真由は別居を宣言した。しっかりその音声は、弁護士の矢崎大介が用意して真由に渡した小型ボイスレコーダーで録音した。真由に届いた不倫の証拠の調査報告書は矢崎大介があずかっている。

(離婚が成立したら、一緒にパチンコ店に行ってくれる彼氏でもつくろうかな)

「まゆまゆ」が別居するために夫婦で暮らしているアパートの部屋を飛び出しても、何も困らないように「マサルさん」は、タワーマンションの部屋に家具や電化製品を少しずつ用意しておいた。
夫の衛の両親はお詫びに100万を用意していた。真由は弁護士の矢崎大介に先に離婚話を伝えてもらい、矢崎大介と一緒に夫の実家に訪問した。

「これは慰謝料ということですか、それとも、これで離婚しないでほしいという示談金ですか?」

矢崎大介に言われた衛の両親は、離婚するのは世間体に悪いので、これで離婚しないでほしいと頭を下げてきた。

「ダメです、絶対に離婚します」

2憶円の現金がある状況で100万円を出されても、真由の離婚する気持ちは変わらない。

「離婚の原因はあなたたちの息子さんのほうにあります。相手の女性とあなたたちの息子さんの不倫が原因である、彼女の心的外傷ストレス障害の慰謝料を請求致します。これが診断書のコピーです」

矢崎大介はカバンから、診断書のコピーの書類を取り出した。真由を知り合いの精神科医のクリニックに行かせて、事前に診断書を作成しておいたのである。

「示談金としては受け取れません。ですが、慰謝料としてなら受け取らせていただきますが、いかがなさいますか?」

衛の両親は、息子の衛が真由に慰謝料をきっちりと払ったことにすることで同意し、弁護士の矢崎大介に臨時の報酬を与えることになった。

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