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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 777

綾野美奈子との不倫関係で、古賀衛も不倫に対して感覚が麻痺していった。不倫している後ろめたさも、妻の真由がギャンブルにはまっているのを知ってからは、すっかりなくなってしまった。
綾野美奈子は古賀衛から妻の真由がギャンブルをしていると愚痴を聞いて、同情して慰める言葉を囁いた。セックスしてとことん甘やかした。古賀衛に奥さんと別れて再婚して欲しいとは、自信がない綾野美奈子は絶対に言わない。
綾野美奈子は、古賀衛から妻の真由と本音で向き合うチャンスを奪った。
イザナギとイザナミは黄泉路をふさいだ大岩ごしに、感情をぶつけ合い向き合っていた。
古賀衛が他の新入社員に手を出していたと知っても、綾野美奈子は古賀衛を離婚させるために、相手の新入社員を利用できるとしか思わなくなっていた。離婚すれば、古賀衛はきっと綾野美奈子に甘えてきて離れられなくなる。
綾野美奈子は、古賀衛の愛情を信じていなかった。
だから、自分だけは、他の女性とはちがう特別な存在に古賀衛に思われるように、甘えさせ続けなければならない。
3憶円から税金を引いて2憶550万円と、タワーマンション36階の4LDK+Sの部屋を古賀真由は譲る。
弁護士の矢崎大介は、知り合いの税理士を交えて依頼者に事務所で会った。
2憶円の現金は貸金庫に預け入れすることを説明して、現金550万円は矢崎大介が依頼者の目の前に並べてから、受け取った。
タワーマンションの部屋は依頼者から譲られたことにすると税金かかかるので、古賀真由が購入したことした。それも10円で。
資産価値を無視した取引だが、譲られたわけではなく真由が10円で購入した書類はすでに用意されていて、古賀真由はサインをして判子を押すだけの書類を矢崎大介は用意してあった。

「古賀真由さんが離婚する場合の依頼料も、たしかにいただきました」

高い報酬は取るがこの弁護士はグレーゾーンの手口に熟知している。
「ブラック弁護士」というあだ名で他の弁護士から呼ばれている矢崎大介に、富樫優(とがしまさる)つまり「マサルさん」は依頼した。
矢崎大介は、ほぼ全財産を既婚者の愛人に譲るという依頼を受けた。
富樫優と古賀真由の関係が、夫の古賀衛に知られると、離婚時に自分に対して慰謝料請求が古賀衛が出されるかもしれないと判断したので「マサルさん」は、矢崎大介に依頼した。
矢崎大介は、自分より少し歳上の落ち着いた雰囲気の紳士に見えた。
噂ではどんな裁判でも勝つが、勝ち目のない依頼はどんなに報酬を払っても引き受けてくれないと「マサルさん」は聞いていた。
矢崎大介は「マサルさん」が薬害エイズ事件の被害者で賠償金を生涯支払われることを調べ上げていた。その「マサルさん」が愛人に多額の財産譲るということは、賠償金だと想像できていた。
知り合いの税理士が帰ったあと、矢崎大介は依頼者の富樫優に、自分がAIDSに感染していることを、愛人の古賀真由には告げてあるかを確認した。
富樫優は、発症したら自殺するつもりだと矢崎大介に言った。その時に告白する遺書を渡して財産を譲るつもりだと聞いて、富樫優の正式な遺書を作成する手伝いをすることにした。立ち会いなしで開封された遺書は、法的効力を失う。
後日、古賀真由から連絡を受けた弁護士矢崎大介は、富樫優が今、人知れず死ねる場所を求めて、何処に行ったのだろうと思った。
故意に性病をうつした場合、裏づけが取れるなら、障害罪で富樫優を訴えることができることを古賀真由に話した。
傷害罪とは人の身体に傷害を負わせる行為に関する犯罪で、法定刑は15年以下の懲役又は50万円以下の罰金。

「裏づけって?」
「あなたと富樫氏が関係を持ったという証拠になる文書や映像などです」
「訴えてやりたいと思ったけど、止めておくことにするわ」

真由は50万円以上は確実に「マサルさん」に貢がせている。
AIDSを「マサルさん」にうつされたと立証すれば、その文書や映像は不倫と援助交際をしていた証拠でもある。

(富樫優っていう人だったんだ。本名も知らなかった)

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