PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 773
 775
の最後へ

媚薬の罠 775

ヒルコとツクヨミは、アマテラスやスサノオと比較すると、きわめて文献の記述は少ない。
ヒルコは日る子、昼子、つまりオオヒルメ(大日る女、大昼女)の異名を持つアマテラスと同じ太陽神としての名を与えられながら、のちに水蛭子、蛭児と漢字が当てられて初めて神ならざるものとして流され追放されたのか。
日本には吸血するヤマヒルやチスイヒルが生息する。湿気の多い木の葉の下などを好む。寿命は2年ほどで、雄雌同体。山蛭は、夏場に1個から9個ほどの卵がつまった卵嚢を産む。1個の卵から8匹前後の仔蛭が孵化する。吸血から2ヶ月ほどで産卵、仔蛭は1ヶ月ほどで吸血を始めて成長する。
蛭の主な移動手段は、這う以外では、水に流されることで移動する。
もしも、ヒルコと名づけられたものが、山蛭に似た特性を持つもので、雄雌同体であり、まとわりつき這いまわる異形の姿で3年経過してもイザナギ、イザナミのような人の姿とならず、その吸血の習性から危険を及ぼすものとして、人を統治し守護する神とは認められずに、流されて追放されたものだったとしたら。
山蛭は塩をかけられると浸透圧によって水分を失い縮こまり、黄色い汁を吐いて死んでしまう。真水をかけても活動を再開したりはしない。また塩分濃度が2%ほどの塩水からは逃げ出し、2.5%の塩水に浸ると動きが鈍り、やがて死んでしまう。2.7%の塩水では縮こまりすぐに死んでしまう。
海水の塩分濃度は、およそ37%である。
スサノオは暴風雨の荒ぶる神であり、ヤマタノオロチの退治の逸話から祓いの神として崇拝されている。そして、イザナギから海の神となるように命じられている。ヒルコが山蛭に似た性質を持つとすれば、ヒルコは塩が苦手である。
清めの塩は、穢れを払う、身を清めるとものとされている。
榊原貴哉に詠美が忠告したのは、こうした日本神話の謎にまつわる秘密、女神アマテラスが調和をもたらす大神であり、混沌の力と八百万の神々が世界の均衡をめぐって今もなお、祓いの戦いは続いているということなのであった。
古代の人々が信仰した女神アマテラスと、聖戦シャングリ・ラの愛と豊穣の女神ラーナが一致するところはかなりある。
そして現在、人とのつながりのなかで、愛情を信じられない人たちが病によって命を落としている。
祟りよりもわかりやすく、愛情が信じられないことの危うさのなかで、違法ドラッグの快楽や、他に依存するものなどに心を奪われ、病や後遺症などに身を蝕まれることもある。絶望すれば、自殺によって命が失なわれていく。
人妻の古賀真由は、人とのつながりの愛情を利用するものであって惚れたら負けだと思っていた。結婚も相手の収入が安定しているかどうかを重視して決めた。
極端なDV(domestic violence)を自分に対してすることなく、専業主婦として、アルバイトやパートなどで働かないでも生活できて、趣味のギャンブルができることが真由には大事だった。
結婚後、真由は半年ほどだけはギャンブルをするのを止めていた。3歳年下の夫に、家計を妻の真由に任せておけば安心と思わせる必要があった。
援助交際で、まさか自分に貢いで惚れてくれる「マサルさん」、夫の古賀衛以外の金づるになる男性と出会えるとは、古賀真由は思っていなかった。
結婚している人妻なのに、結婚前の若い女性のようにちやほやしてもらえるのが真由には気分が良かった。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す