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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 769

翌日、古賀真由は病院へ血液検査を受けるための予約を入れた。まだ感染していない可能性があると考えたからである。自殺しようと「マサルさん」はひとり、富士の樹海へ足を踏み入れた。「マサルさん」が疲労と空腹で衰弱して、意識を失った場所は、天満教の北川天が元ヤクザの者たちに生き埋めにされた場所であった。
もしも古賀真由や綾野美奈子がレズビアンだったら「マサルさん」や古賀衛とセックスすることはなかっただろう。
「マサルさん」や古賀衛がゲイだったとしたら、病から逃れられたかどうか。古賀衛がインターネット掲示板で「マサルさん」と出会う可能性はある。しかし、古賀衛が「まゆまゆ」と結婚せず、また綾野美奈子と不倫しない運命はあった。
蛇神ナーガは聖戦シャングリ・ラの世界では女性の同性愛者たちに女神ラーナの化身である花嫁を奪われ、また聖騎士ミレイユや女騎士たちに異界の門を祓われて、侵略を阻止された。
レズビアンしかいない世界では、体外受精で子供を宿して産むだろう。男性も腹部に、手術によって疑似子宮のようなものを腹にいれて育て、手術で疑似子宮ごと摘出して出産するかもしれない。
セックスレスで結婚して同棲する相手に欲情するのは、家族に欲情することなので、近親相姦のようなタブーとして認識され、恋愛は家庭に持ち込まない。精子提供者と卵子提供者の結婚と同棲、生活しやすい相手との共同生活する家族としての結婚と同棲。生まれた子供は政府の施設で一定の成人として認められる年齢まで保護されて育つ。
そんな世界が成立しないのは蛇神ナーガが生殖や肉欲の快楽の守護神であり、世界中を淫獄とするような侵略はできないまでも、強い影響を人の心や考えに与え続けているからであった。
兄と妹が同時に夫婦でもあるイザナギとイザナミの関係の現実的な問題は、すでに神話として記されてはいる。
ヒルコ。
国生み神生みや黄泉国の神話で有名な伊邪那岐神(イザナギ)と伊邪那美神(イザナミ)の一番初めの子とされている。
イザナギとイザナミは日本の国土を形成(国生み)するため、天上世界である高天原(たかまがはら/たかまのはら)からオノゴロ島(イザナギとイザナミが国生みの拠点にした島)に降り立つ。ここでイザナギとイザナミは男女の交わりを行い、日本を形成する島々やたくさんの神様を産み落としていった。この時、一番最初に生まれた神がヒルコ。
ところが、ヒルコは葦の船に乗せられて、オノゴロ島から海に流されてしまう。以降、日本神話の中にヒルコは一切登場しない。
穢れを祓う。ヒルコは最初の穢れとして追放された。
ヒルコは蛭子と記されている。
国学者で小児科医でもある本居宣長は、その症状からヒルコを脳性麻痺か筋萎縮症の障害児という考察をしている。
古代エジプト王家の近親婚やスペインのハウスブルク家の近親婚の弊害について語る学者も多い。
しかしながら、イスラム教徒以外の男性とは結婚できないイスラム教の女性や基本的にクルド人以外の男性とは婚姻しないクルド人女性など、民族としての血が濃くなる傾向にある文化の中で暮らす人たちは、世界に多く存在している。
蛇神ナーガがヒルコとして異界に追放された一番初めの神、人の性欲にまつわる神でありながら穢れとして追放されたのは、人に死をもたらす最初の厄神であったからではないだろうか。
日本神話にヒルコとして、追放後については一切記されなかったのは、死や滅亡の予兆としての穢れとして忌避されたのかもしれない。
阻止された凶事、原田珠理と山口詠美が轢死する凶事は、父親の原田亮によって孕まされた珠理の子が祟り神のヒルコとならないようにするためと、たとえ死んでも何度でも生まれ変わって珠理のそばにと願う詠美を道づれに、原田珠理が命を絶つことで、ヒルコを鎮め祓うために行われる凶事だった。
ヤマタノオロチは、スサノオノミコトが高天原から追放されてあらわれた時、すでに7人の贄の娘たちを喰らっていた。
なぜヤマタノオロチが女性を殺して喰らっていたのか、どうやって出現したのか、ヒルコ追放と同様に詳細が記されていない。

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