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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 762

珠理は女性に同性愛の性癖があれば、隠れた性癖を目覚めさせてしまう。貴哉は男性に同性愛の性癖があれば目覚めさせてしまう。
詠美は他人の性癖を開花させる力はないが、他人の感情、特に欲情などを察知できることがある。時には他人の記憶を読み取ってしまうことすらもある。

卑弥呼(ひみこ)は、魏志倭人伝などの古代中国の史書に記されている「倭国の女王」と称された人物。魏志倭人伝によると、倭人の国は多くの男王が統治していた小国に分かれていたが、2世紀後半に小国同士が抗争したために倭人の国は大いに乱れた。そのため、卑弥呼を擁立し同盟を結び小国の関係は安定した。「卑弥呼は鬼道に仕え、よく大衆を惑わし、その姿を見せなかった。生涯、夫をもたず、政治は弟の補佐によって行なわれた」という内容が記されている。
卑弥呼の後継者の卑弥呼の壱与(いよ)は13歳で国を女王としてまとめたと伝えられている。
卑弥呼には弟がおり、人々に託宣を伝える役を担っていたとされ、壱与(いよ)の託宣を伝える役目も行っていたと思われる。

詠美は珠理と貴哉に卑弥呼や壱与、卑弥呼に仕えていた弟、卑弥呼は日本書記などでは別の名前で記されているらしく、卑弥呼が誰にあたるのかで弟の名前はちがうのだが、卑弥呼や壱与、名前がはっきりとはわからないが、ふたりのそばにいた弟は自分たちと同じ力を与えられた隠(おぬ)だったのではないかという仮説を話して聞かせた。

小国同士が抗争が、侵略することで敵の小国の耕作地を奪うためだけでなく、色恋がらみの諍いで敵の小国の民を隷属させて、欲情を満たすために手に入れようとして起きたとしたら。
卑弥呼が夫をもたず、後継者を壱与という少女にしたのはレズビアンだったからで、卑弥呼の弟だけはふたりと、特別な関係だったのではないか。

卑弥呼や壱与が統治した邪馬台国は存在しなかったという研究者もいる。その所在地は、北部九州とも畿内大和ともいわれている。
卑弥呼に関して記紀のどの人物なのか、邪馬台国の位置論争とのかかわりのなかで天照大神(あまてらすおおみかみ)、神功(じんぐう)皇后、倭姫命(やまとひめのみこと)、倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)命が候補にあがっている。
天照大神だとすると、その弟の神は須佐之男命(スサノオノミコト)となる。
アマテラスは天の国である高天原、ツクヨミは夜の国、スサノオは海原を支配したという。黄泉の国から生還したイザナギが最後の清めの儀式に、左の眼を洗うと天照大御神(アマテラスオオミカミ)が生まれ、右目からは月読尊(ツクヨミノミコト)が生まれ、鼻から須佐之男命(スサノオノミコト)が生まれた。この3つの神は、三貴神と呼ばれ、太陽と月と海をつかさどる神となった。

「貴哉くんは国生みの男神イザナギの力を、私たちは女神イザナミの力を授けられているのだと思う」

大神イザナギ・イザナミの名前の由来は諸説ある。「古事記」を註釈した本居宣長によってまとめられた「古事記伝」によると、イザナギは「いざな」は「誘う(いざなう)」から成り「ぎ」は男性を表す語と解説されている。
イザナミとは「伊邪那美神」または「伊弉冉」などと表記される女神。
同じく「誘う(いざなう)」に助詞である「な」と女性を表す語「み」で成り立っているという説がある。

「貴哉くんと珠理のやたらと人に惚れられる力は、イザナギ、イザナギの力と考えられる。私たち3人を、スサノオノミコトは貴哉くん、アマテラスは珠理、ツクヨミが私かもね」

卑弥呼、宣託を伝えた弟、壱与の伝承はアマテラス、スサノオ、ツクヨミの神話を伝えたものかもしれないと詠美は考えていた。

ツクヨミ。古事記では月読命、日本書紀では月夜見尊と記されている。一般的にツクヨミと言われるが、伊勢神宮・月読神社ではツキヨミと記されている。

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