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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 761

珠理にとって、貴哉とのセックスは「パパ」とのセックスよりも、心が傷つかずに、貴哉を気持ち良くしてあげたいという優しい気持ちになれるだろう。
問題は貴哉にある。
貴哉の珠理を大切に思う気持ちは、たしかに詠美と同じで、珠理のことを愛しいと思っている。
しかし、珠理と詠美が一緒のほうが貴哉は興奮もするし、快感は大きい。
貴哉が誰とセックスしても、詠美はまったく心が傷ついたりしないが、珠理はちがう。
珠理が男性とセックスすれば、貴哉はきっと嫉妬する。だから珠理が貴哉が傷つかないように、女性とセックスすることを選んだとすれば、詠美の心はおだやかではとてもいられない。

貴哉と珠理と詠美の3人でいつも一緒にセックスすることが、方法のひとつではある。貴哉との子供をふたりとも妊娠して、貴哉を「パパ」として、どちらか貴哉が、珠理か詠美、結婚したほうの養子にするということで、一緒に暮らす。
詠美は一生、珠理と別れる気はまったくない。
珠理と詠美が一緒に暮らすところに、貴哉が近くに住んで通い、珠理と未婚のシングルマザーとして生きるのも、詠美はすでに覚悟している。

貴哉と珠理が結婚して、詠美がすぐそばで暮らすというのが目立たない方法だと詠美は考えている。
詠美が未婚のシングルマザーになるか、貴哉と珠理の家庭で養子にしてもらったほうがいいかは、その時の貴哉の仕事や収入などもふまえて考えればいい。
覚醒前の貴哉は、珠理に一途だった。しかし、覚醒した今は珠理と詠美を愛している。さらに貴哉がこの先どうなっていくのか、詠美にも予想がつかないところがある。叔母の坂本明美もふくめて4人でセックスした。だが、明美がレズビアンではなく、貴哉にべた惚れになり、貴哉との結婚や子供の妊娠を望んだとしたら……。
珠理や詠美を、敵視するかもしれない。
珠理の心が父親との関係が続いていたら危険だと感じたので、詠美は貴哉や叔母の明美、貴哉の親友の山本直樹に協力を求めた。叔母の明美はレズビアン、山本直樹はゲイだとそれぞれ気づいただけだが、貴哉はちがう。
明美が貴哉に魅了されてあっさり協力したように、貴哉が望めば魅了されていく女性は増えていくと詠美は感じていた。
貴哉が欲情しているのを感じて、魅了された女性が貴哉とのセックスを求めてくるだろう。

「珠理や私がいないところで、貴哉くんが近づいてきた相手とセックスしたあとで、相手が珠理や私に対して嫉妬することも、きっとある」

女性だけでなくゲイの男性からも、貴哉は狙われる可能性はある。珠理の父親の原田亮や山本直樹は、貴哉に魅了されていた。
珠理や詠美は、疱瘡神の隠(おぬ)の巫女。貴哉は忌み子である。
忌み子はおもに望まれずに産まれた子、不吉な、忌まわしい、呪われた背景の下に産まれた子、その存在そのものが忌避される子といった意味合いで用いられる言葉である。
そして忌子(いむこ)は斎女(いむこ・いつきこ・いつきめ)の異称であり、神事に仕える清らかな娘とされている。
貴哉は疱瘡神として封じられていた厄神の力を与えられた忌み子、珠理と詠美は忌子(いむこ)なのであった。

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