PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 748
 750
の最後へ

媚薬の罠 750

天然痘の起源は古く、インドでは紀元前2000年の仏典に痘瘡の見られた記録がある。
エジプトでは紀元前1200年に天然痘の痘跡がラムセス5世のミイラに見られる。天然痘から回復した者に天然痘患者の世話をさせていたことも記録がある。
紀元前430年に流行した「アテナイの疫病」は記録に残された症状から、天然痘であったと考えられており、ローマ帝国を襲った「アントニヌスの疫病」もまた天然痘とされている。
12世紀に十字軍の遠征によって西洋に持ち込まれて以来、流行を繰り返しながら次第に定着した。
そんな世界規模の歴史のある疱瘡神の神社で、珠理と詠美とは草むらでおしっこのしかたがちがうと不思議がられた。ふたりにせがまれ、貴哉は股間を見せていた。そのとき、珠理と詠美に弄られて貴哉は驚くべきことに、精通を9歳にして迎えた。
このことを、貴哉はすっかり忘れていた。
珠理はペーパー・アシッドの効果でハイになった状態で父親の亮の精液を見て、詠美はメチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)の錠剤の幻覚として、貴哉をいたずらした記憶を思い出した。
神社を穢す行為を、珠理と詠美と貴哉は行ってしまった。精液とは、白い血液のようなものである。ただし、神社を穢したことで強く祟られたのは子供たちよりも、迎えに来た大人の原田亮なのだった。
原田珠理、山口詠美、榊原貴哉。
この3人は隠(おぬ)である。
鬼(おに)という呼び名が定着していったのは平安時代。仏教思想の影響で鬼が「地獄の鬼」のような実体を伴う怪物として想像された。
これらは「この世ならざるもの」という意味の隠(おぬ)と呼ばれた。
やがて「鬼」という名前へと変わっていったと言われている。
「鬼」という漢字は「カミ」や「シコ」などとも読まれる。
「カミ」は「神」に通じる。
古代の人々は、あらゆるものに神や精霊が宿ると考えており、目に見えないものや人の理解を超えた存在があることを自然に受け入れていた。
神としての鬼。
この世ならざる者「隠(おぬ)」。
中国で鬼〈グゥイ〉という場合、死霊、死者の霊魂のことを指す。
人間が生前の怨念や嫉妬などによって、死霊となるという。
これらはすべて鬼と呼ばれてきた。
疱瘡神社は一か所だけでなく全国に存在している。例えば広島県南区の「疱瘡神社」は、疱瘡で亡くなった平清盛の側室の常盤御前の娘である通称「天女姫」が埋葬された地に建てられたとの言い伝えが残っている。千葉県や和歌山県にも疱瘡神を祀っていることで有名な神社仏閣がある。疱瘡、つまり天然痘が流行したことがある地域という共通点がある。
疱瘡神は人々に厄災をもたらす「疫病神」のひとつで、子供を中心に疱瘡という疫病をまき散らすとされていた。また、疱瘡神はひとつではなく各地でその災いをもたらしているとも言われていた。どれも病気を広め、厄災をもたらす悪神であるとされている。しかし、疱瘡神は疫病神とされていながら、一度迎え入れておもてなしをし、お帰りいただく神様として知られている。感染と免疫。かつてエジプトでは天然痘から回復した人に、天然痘の患者の世話をさせていた。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す