PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 747
 749
の最後へ

媚薬の罠 749

小学4年生は、4月1日には全員9歳。誕生日を迎えた子から10歳になっていく。
日本の女子の初経(初めての月経)の平均年齢は、12歳。体格のいい子は9〜10歳ごろには、初経を迎える。男子の精通(初めての射精)の平均年齢は、12歳〜13歳ごろである。
寂れた神社で遊んでいた3人のうちで、10歳になっていたのは詠美だけで、貴哉と珠理はまだ9歳であった。
昔は、身内が亡くなった場合や、体力を消耗している出産直後、生理中などは穢れの状態のひとつであるため、神社に参拝してはいけないとされていた。穢れは「気枯れ」(けがれ)、つまり気が枯れている=弱っていると考えられていた。神社では神の力が失われるものとして、不浄を持ち込むことを禁じた。昔は流血は汚らわしい不吉なもの、死とつながるものと考えられていたため、生理中の経血も不浄なものと考えられていたのである。

凶事による流血や死。
「気枯れ」つまり、気持ちが不安定のまま参拝する行為。たとえば、人を呪うような願掛(がんかけ)をする行為もこれに含まれる。
こうしたことは神社、仏閣の神の力を失わせる行為と考えられてきたのである。
珠理と詠美がお気に入りの遊び場として使っていた神社がなぜ寂れたのか。
疱瘡神、疫病の神を拝むことで疫を逃れるという解釈もあるが、元々は封じ込めるために建てられたという噂がある神社だった。
神社には祟り神や虐殺した相手を祟らないように封じ込めたケースが多い。
疱瘡神社は天然痘というウイルスの伝染病が致死率が高く人々におそれられたことで建てられた。
疫病の神を鎮めるために拝む。また穢れまたは淀みの禊(みそぎ)を助けてくれる神がいると想像されてきたのである。天然痘は世界中で多数の死者を出した。だが天然痘ワクチンの登場で1980年に世界保健機関(WHO)により根絶宣言が発表された。その後世界でも天然痘の発生はない。そのため、現在では研究用に保管されているウイルスが存在するのみで一般の人が感染することは基本的にはない病である。人類が撲滅できた伝染病は天然痘だけだと言う学者もいる。
赤色は中国文化で、災い避けの意味がある。疱瘡神社には、赤色の呪符が社に貼られていた。また赤ベコ、佐渡のサルボボの人形、獅子舞も赤いのは、疱瘡神除けの意味があった。
珠理、詠美、貴哉たちは、親が移り住んで来たのについて来た子たちである。
神社を維持してきた地域の氏子もいなくなり、神社の由来、つまり神が降臨すると考えられた木や岩の所に仮設された建築物であるとか、時代の進展とともに次第に「やしろ」「みや」などと呼ばれる常設の社殿が造られ、力のある豪族などが自分たちの氏神(うじがみ)を祀るために造ったとか、そうした話を伝える人がいなくなったので、子供たちの親も詳しいことはよくわからない場所なのであった。
怪談話として、この寂れた神社が心霊スポットだという噂を聞いて肝試しに来た恋人たちが、境内で手鏡、化粧品のコンパクト、御神体として奉納されていた神鏡を見つける。そこに自分の顔ではなく、痘腫まみれの男性か女性かもわからない顔が映っていたので、逃げ帰った。
そのあと謎の発熱などがあり、別の神社にお祓いに行くと「神様はお祓いできません」と断られたという話がある。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す