PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 733
 735
の最後へ

媚薬の罠 735

隆史のみた夢の話を聞いているのは水野咲と、隆史が愛用しているタクシー会社の運転手の吉田聡美。
祓魔師の鏡真緒ではない。
水野咲が隆史に「聖戦シャングリ・ラ」というゲームはどんなゲームか聞いてみたので、隆史がご機嫌でゲームの話を始めた。
水野咲はスマートフォンでゲームをしない。それでも、隆史が楽しそうに話すのを聞いていた。
ゲームに登場するキャラクターには、実際のモデルがいると聞いたからで、水野咲は、隆史の見せたスマートフォンの画面から、ロンダール伯爵のキャラクター画像を覗き込んでいる。
エロマンガ家メイブルシロップこと緒川翠の画力とセンスは抜群である。
ミラー越しに後部座席の様子を運転手の吉田聡美はちらりと見て微笑している。公園などで、小学生ぐらいの男の子がゲームをやったことのない女の子にゲーム機を見せている様子とあまりちがいがない感じに思えたからだった。

「あっ、これ、隆史さんじゃないですか!」
「ロンダール伯爵。このゲームのキャラクターイラストは、マンガ家のメイブルシロップって人が描いてるんだけど、登場人物のイラストは、実際のモデルがいるんだよ」

ゲームのキャラクターの能力値や攻略手順といった話は、水野咲は聞いてもよくわからない。
わからないなりにうなずいたり、他のキャラクターの画像も見せてもらったりしている。
運転手の吉田聡美は、好きな男の子が興味があることを話すのを聞きたくてがんばっている女の子にしか見えないので、口には出さないが胸の中で、がんばってと応援していた。

隆史が水野咲を朝から連れ出したのは、レストランの高級ランチブュッフェを楽しむためだった。

「吉田さんも一緒に食べよう。ん〜、もう見た目から美味しそうだな!」

ローストビーフ、ロティサリーチキンにフォアグラオムレツ、牛フィレ肉のパイ包み焼き。
スイーツはケーキ、シャーベット、チョコレートファウンテンと、かなり種類が多くどれもキレイで可愛らしい。

運転手の吉田聡美も、あまりの美味しさに思わずうっとりした。

隆史が明日、バイキングを食べに行くからと前日に連絡を受けたホテルとしては、檜垣隆史がここの料理はいまいちと思って帰って、どこかでそれを話したら、ホテルがつぶれてしまうかもしれないと、翌日までに用意できる限りの最高と思われるものを全力で用意した。同じ日にランチブュフェを利用した客たちは、思いがけず絶品料理とスイーツを堪能することができた。
隆史がバイキングと言ったので、隆史たちだけの特別なコースメニューを、スイートルームに案内して提供するわけにはいかなかった。
ホテルのレストランスタッフとホテルの支配人は賓客の来訪に、緊張感たっぷりである。

食事を終えて、隆史たちが水族館や遊園地へ向かったことを業務連絡を入れる。ホテルのほうは前日から準備して出迎えたので、緊張感たっぷりとはいえ、それなりに心づもりができていた。

(くそっ、やられた。ホテルの連中、前日から知ってたくせに!)

アミューズメント部門の責任者は、いまいましげにホテルからの通話を終えると現在の状況を確認するため、水族館と遊園地の監視カメラ映像を管理している中央監視室へ足早に向かった。
映像を随時確認しながら、アミューズメント部門本部長は、各所のスタッフに直接指示を出す事に決めたようだ。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す