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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 733

水野咲は少し考えてクスクスと笑った。

「もし、そうだったとして、すごいお婆さんだったり、まだ赤ちゃんだったり、見た目が好みじゃない女性だったら、どうしますか?」
「そうなんだよな。それに俺が蛇神のしもべかもしれないし」
「絶対にうっかり横取りして、その蛇神様に怒られるんじゃないですか?」

隆史と水野咲は、隆史のみた不思議な夢の話をしながらタクシーで移動した。
水野咲と隆史がデートの日に、ふたりがいない地域で、まだ1歳にもならない嬰児を、マンションの5階のベランダから父親が投げ棄てる凶事が起きている。
幻覚剤LSDの幻聴が実際の自分の娘の泣き声と重なって、恐怖を感じた男が、自分の娘の嬰児の首をひねり殺害してベランダから下の芝生の庭へ投げ棄てた。
蛇神の影響を心に受けた男が女性を欲情して孕ませ、子を産ませる。その子が転生した女神ラーナの化身の可能性があるからである。では、産ませた子が女神ラーナの化身ではなかったらどうなるか。
蛇神の贄として、命を捧げられる凶事が起きる。凶事や死は穢れを生じさせる。穢れに満ちるほど蛇神ナーガーの影響力は強まるのである。水野咲の言うように女神の化身が嬰児や老婆だとしても、蛇神ナーガーは自分の小さな支配領域の世界の淫獄へ連れ去る。
老いていても贄から作り出した霊薬の液体で若返らせるだろう。嬰児だったら、幼児に成長するまで監視しながら育てさせてから連れ去っていくかもしれない。
檜垣隆史は、自分はもしかすると蛇神の影響を受けて操られているしもべではないかと考えた。
水野咲を襲った脇田友之は違法薬物を使用して、中途半端に蛇神の影響を心に受けたしもべになりかけの者である。
人のいない夜の神社へ水野咲を連れ込み押し倒した時に、水野咲の後頭部を石畳にぶつけて結果として後日、脳内の内出血で死亡させる凶事を引き起こすところだった。もし、水野咲が死んでいれば、神社は凶事と死で穢されていたはずだ。
中途半端な蛇神のしもべであれ、贄の命を奪い損ねたとしても、心を絶望させ苦しめ、じわじわと死へ追い込む。
水野咲はレイプされた恐怖から、心にセックスや他人に帯する恐怖の種を植えつけられた。それは、やがて育ち水野咲を自殺へ追い込む可能性があった。
ところが、通りすがりの檜垣隆史が水野咲を脇田友之から救い、治療を行い、共に生活してセックスすることで、水野咲が蛇神の贄として死ぬ運命を変えた。
檜垣隆史だけでなく、蛇神の侵略を阻んだ人物がいる。

女神ラーナの化身で神聖教団の元僧侶リーナである美しい乙女と、恋人の元ダンジョンハンターであるレナードが美しい乙女となり、エルフの王国の世界樹の前で結婚式を挙げるシーンを、マンガ家のメイプルシロップこと緒川翠は華麗なイラストに仕上げた。
その結果、檜垣隆史や緒川翠が生きている世界とは別の世界である「聖戦シャングリ・ラ」として想像され感知された世界では、蛇神ナーガーに女神ラーナが伴侶とされて、女神ラーナの創造した世界が蛇神ナーガーに支配される危機が回避された。
女神ラーナは、愛と豊穣の女神ゆえに、人が愛し合う心がある世界を創造し維持し続ける。
「聖戦シャングリ・ラ」として緒川翠が想像した世界や、実際に檜垣隆史が暮らす世界も、女神ラーナの創造して維持している世界である。
檜垣隆史たちが生きている世界の日本には、古来より八百万の神々が、穢れをそれぞれの神技で祓いまた浄化してきた歴史がある。
「聖戦シャングリ・ラ」の世界には肉欲と生殖の心や行為に影響を与える蛇神ナーガー、創造した世界を人の姿に化身し転生して渡る愛と豊穣をもたらす女神ラーナ、恋や嫉妬だけでなく時には殺意にも影響を与える祓いの戦の女神にして、女性の同性愛の守護神でもある夜の女王ノクティスという3柱の神々が共存している。八百万の神々と3柱の神々、どちらも世界に生きる人の心にまつわる神々である。
蛇神ナーガーはヤマタノオロチの伝承に贄を求めることが伝えられ、女神ラーナはアマテラスと天岩戸の身を隠してしまう伝承などに、夜の女王ノクティスは神話だけでなく恋や戦の物語のなかに伝えられている。

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