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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 732

水野咲は隆史が変に生々しい夢をみたと言ったので、どんな夢だったのか聞いてみた。

「オンラインゲームみたいな感じで、俺がいろんな登場人物になっているんだ。夢だから、登場人物になりきっててさ」
「疲れてますね、それはかなり。隆史さん、ポーションを飲んだほうがいいかもしれません」

隆史のことを心配して真顔で水野咲が言ったので、隆史は思わず笑い出した。

「ポーションの回復効果には自信があるけど、へんな夢をみなくなる効果はないと思うよ」

檜垣隆史がタクシーの後部座席で、水野咲の隣で奇妙な夢をみたと、祓魔師の鏡真緒が聞いたとしたら、何かが起きる予兆だと警戒したかもしれない。

メイプルシロップこと緒川翠が18禁オンラインゲームのマンガ化で思い浮かべた内容と、隆史が水野咲との旅行中に、タクシーで移動中にみた夢の一致。
祓魔師の鏡真緒が遭遇した蛇を殺して使った呪法使いの出現。
水野咲が、神社でレイプされて殺されかけたこと。
いろいろな出来事をすべて把握して、まとめて考えることができたなら、ひとつの結論にたどり着くことになるだろう。

蛇神の祟りが起きている。
それを檜垣隆史が知らずに阻止しているのである。
天満教の教祖の北川天が、ドラッグの蔓延に関わっていたが、人の心に影響を与える障気が蔓延して凶事を引き起こすのと似ている。
蛇神の贄となるはずの若い女性を、檜垣隆史は治療した。
愛と豊穣の女神ラーナ。
この女神は人間の女性として転生し、自分の創造した世界にまぎれこんでいる。
この女神を狙い続けている肉欲を支配する蛇神ナーガーは、しもべにした男性に女神ラーナの化身である女性を探させている。
女神ラーナと交わり伴侶となれば蛇神ナーガーは、女神ラーナの創造した世界に自分の創造した世界を融合できる。
蛇神ナーガーの世界は、女神ラーナの世界よりも狭く小さな世界である。
蛇神ナーガーはその小さな異界から出ることはできない。
蛇神ナーガーの影響を受けたしもべたちは、女神ラーナの化身の女性を探す。
そして、蛇神ナーガーはそれぞれの世界で人の命を贄にしている。

(おかしな夢をみたなぁ、現実をゲームに当てはめて考えると、つじつまが合うなんて)

震災、戦争、疫病、いろいろなことが起きている。そして、ドラッグの蔓延。
贄は捧げられ、蛇神ナーガーは滅びずに人の心に影響を与え、愛と豊穣の女神ラーナの世界の支配を狙い続けている。

「蛇神ナーガーが花嫁を見つけて異界に連れ去って伴侶にする前に、先に見つけて伴侶にできれば、その世界の支配は次の女神の化身があらわれるまで保留にするわけだ。もしかしたら、現代の日本に女神ラーナの化身がいるのかも、って考えたところで、目が覚めた」

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