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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 730


テーブルの上に水野咲が焼いた塩こしょうで味つけしたベーコンエッグと、マーガリンを塗ったトーストが並べられた。
「これをお皿から、トーストの上に乗せまーす」
「おいしそうだ。いただきます!」
「どうぞ召し上がれ」
隆史と咲はベーコンエッグを乗せたトーストを頬ばり、にっこりと笑った。
「朝食は寝坊しなければ、いつもこんな感じです」

水野咲が恋に心をうきうきと弾ませながら、隆史との朝食を楽しんでいた。
前の彼氏とつきあっていた時には、これほど心が安らいで楽しく思ったことはなかった。
昨夜の隆史は、水野咲がレイプされかかったショックから立ち直れそうになかったら、倉持志織に咲のカウンセリングを頼もうと思っていた。
しかし、今朝の様子を見る限りでは、咲がとても明るく元気に見えたので、隆史は、ほっとしていた。

「咲、今日はこれから二人で、ちょっと出かけてみようか?」
「ん〜、いいですね。どこに行きますか?」

今日は金曜日。水野咲の職場は土曜、日曜が休みの週休2日制なので、あと2日休みがある。
水野咲は、隆史とのセックスも、前の彼氏とのセックスのように、もっと短時間であっさりしたものと思っていたので、今日は出勤するつもりでいた。
木曜日の朝は、ショックで泣きすぎて腫れぼったい目をしていたし、まだ後頭部を神社の石畳に強打したダメージが残っているかもしれなかったので、咲は、ずる休みのつもりはなかった。

(でも、今日は本当にずる休み。ふふっ、隆史さんとのデート、楽しみです)
今まで、大学の講義でも、会社の勤務でも、ずる休みをしたことはなかった。たとえ体調が悪くても、無理して絶対に休もうとはしなかった。
休むことが、なんであんなにこわかったのか。
不安だったんだと、今はわかる。そうしなかったら、普通の人でいられなくなる気がして。

「咲、ベーコンエッグトースト、もう1枚、食べてもいい?」
目の前には、普通じゃないけど、すごく素敵な人がいる。
「食べ過ぎで、あとで胸やけを起こしたりしないで下さいね」
自分が好きなものを、彼氏がうれしそうにおかわりしてくれるのは、とてもうれしい。

(好きな人とするセックスだったから、あんなに気持ち良かったのかな?)
好きな人とセックスすると、自分が思っていた以上に大好きになってしまう。
それは嘘だと水野咲は思っていた。
水野咲は、隆史とタクシーの後部座席に並んで座り、窓の外の景色が流れていくのを見ながら考えていた。
隆史は、お出かけ前に、水野咲に口移しで回復ポーションを飲ませてくれた。隆史も、もう1本取り出して飲むかと思ったが、飲まなかった。
隆史は徹夜の疲れからか、隣で眠り込んでいる。寝顔がちょっと子供みたいで、かわいい。

水野咲は、恋愛に関してだけは、自分が好きなら他の人の承認なんていらないという女性だった。

水野咲は子供の頃から、相談して親や友人の意見を聞いて、承認してもらえるかどうかを基準にして、物事を判断して行動するのが、とても良いことのように教え込まれてきた。

初めての交際で、年上の彼氏は同じ職場の女性と、つきあっている彼氏についてどう考えるか、咲が相談して、過去の手口を暴露されるのを警戒した。
職場に恋愛関係の甘えを持ち込みたくないから内緒にしてくれと咲を説得した。

咲は、自分が相手を好きということをだけを基準にして考えて、判断しなければならないように、年上彼氏に誘導されていた。
恋愛だけは他の女性たちの基準の承認なしで、自分と彼氏のふたりだけで決めていい、特別なものだと咲は思った。

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