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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 722

「私からすると、隆史さんみたいに、危険かもしれないのに、一人で他人を助けようっていう男の人は、あまりいないんじゃないかって気がするんです。警察官とか、襲われているのが家族や彼女とか、理由があって、それだって一人で行動しない気がするんです。警察官だって応援を呼んだりしそうです」
「ん〜、無謀かな?」
「かなりの命知らずですよ。そういう人って、すごくめずらしいと思います。あと、他人を助けたら、見返りに謝礼とかもらえるって考える人が、ほとんどなんじゃないでしょうか?」
「警察から感謝状をもらうとか?」
「それはないです。レイプされたことを人に知られたりしたくないって、私も思いましたから。警察とかに行ってニュースにされたくないです。夜中に一人で歩いてたのがいけなかったのかも、って思いました」
「夜中に女性が、一人でコンビニに行ったとしても、痴漢する奴のほうが悪い気がするけど」
「痴漢からしたら、自分よりも弱そうな女性なら誰でも良かったんでしょうね。痴漢は私の見たことがない人でした。それに、私が嫌がるのを見て、すごくうれしそうでした。もしも、知り合いとか、片思いの相手とか、自分のことが誰だかわかる相手だったら、あとでめんどうなことになるから、無理やり嫌がることをしない、というか、できないから関係ない女性に、乱暴なことをするのかも」
「痴漢の気持ちを考えてたの?」
「はい。なんであんなことをして、他人に迷惑かけるのかって思って」

隆史は、椎名瑶子を強引にレイプした時のことを考えてみた。隆史の場合は相手と関係を持ち続けたいと望んでレイプするので、水野咲の言うセックスはしても自分のことを相手の女性に知られたくない、相手の女性に嫌らわれてもいい、という気持ちは、よくわからない。
「男性の脳と女性の脳のちがいかもしれないな」
隆史から、水野咲は自分の考えていなかった方向の話を聞いた。

脳で性欲をつかさどっているのは、間脳にある視床下部。その中の第一性欲中枢と第二性欲中枢と呼ばれる2つの器官。
第一性欲中枢はセックスを欲する機能を受け持ち、第二性欲中枢はセックスを行うための機能を担当している。

「第一性欲中枢の大きさが、男性は女性のほぼ2倍ある」
「性欲が2倍あるということですか?」
「性欲と他の欲望が、重なりやすいってことだろうな」

水野咲はこれを聞いて、痴漢が嫌がらせをしてきたのはなぜか、少しだけわかった気がした。
水野咲を襲った痴漢は、画像を撮影して脅迫してきた。性欲と支配欲が結びついている。

「隆史さん、他に男女で脳のちがいはありますか?」
「いろいろなちがいがあるよ」

セックスを行う機能を受け持つ第二性欲中枢。その場所は男性の場合、摂食中枢(食欲をうながす神経細胞)のそばにあるのに対し、女性は満腹中枢(食欲を抑える神経細胞)の近くにある。

男は空腹のときに欲情しやすい。「食べたい」ときは「したいとき」でもある。男性は食欲と性欲が重なってしまうことがある。
それに対し、女性は空腹が満たされて、リラックスした時にセックスに意識が向く傾向がある。
食欲と性欲は、非常に近い関係にある。

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