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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 706


「それでBLにも詳しいの?」
隆史は隣に清水真奈美がいるのに、今はアメリカにいる山崎瑠々のことを、懐かしく思い出してばかりなのを、失礼だと反省して、清水真奈美の得意分野の話をふってみた。

「あら、檜垣さんBLに興味があるんですか?」
「麗と小西さんが、すごく楽しそうに話てるから。耽美なのは、うちの奏と玲香だけでおなかいっぱいだけどね」
美女と美少女の仲が良い二人を見て、小西真奈美が何回もため息をついていた。
「生きた芸術って感じですから、絶滅危惧種として、保護認定されてしかるべきだと思います」ということらしい。
清水真奈美が二人を、レズビアンだからと毛嫌いしたりしない人で、本当に良かったと隆史は思う。

「隆史さん、美少年や美青年の恋愛じゃなくて、大人の男性どうしの恋愛のことは、メンズ・ラブ、MLっていうんですよ」
「……ML。手塚治虫のマンガでMW(ムウ)っていう作品は、MLかもな」
「まだBLって言葉がなかった頃に、あれを描いちゃうんですから、すごいですよね」
「読んだことがある清水さんがすごい」
「大好物ですから」

「あの、隆史さんの初体験はいつですか?」
清水真奈美が勇気を出して言ってみた。
「ん、高校生の頃だよ」
フェラチオされてお目覚めや、手コキやパイずりや素股で射精してから眠る夜伽を除けばの話ではあるが。

「……私、まだ処女なんです」
「うん、知ってる」
「えっ?!」
幽霊の小西さんが憑依して、清水真奈美の恋心だけでなく、処女だということもわかったらしい。
「真奈美ちゃんが処女じゃなかったら、既成事実を作ってあげるところだけど、初めてはちゃんと自分でしたほうがいいでしょ?」
幽霊の小西さんは別荘で隆史にそう囁いた。

「好きになってくれたのはうれしい。好きな人と……その、あれをするのは、普通なのかもしれない。でも、俺は普通じゃないから……した後で、後悔されても、俺は嫌だし……やっぱり普通な人とつきあったほうがいいような」
隆史がめずらしく、尻ごみをしていた。
すると、清水真奈美が隆史の話の途中で、少し怒った顔つきで、がばっと起き上がるとベッドから降りた。

「なにを今さら言ってるの!」
すごい勢いで、全裸になった清水真奈美が腰に手をあて、隆史にびしっと指を指して言った。
「私としたいんですか、したくないんですか!」
「……したいです」
返事を聞いた清水真奈美が、にっこりと笑うと、大胆にベッドの上の隆史を上にかぶさり、押し倒した。
「じゃあ、しましょうか……セックス」
真奈美の積極的な行動に、かなり驚いた隆史だが、むしろ大歓迎。
美人でエッチな女性は隆史の「大好物」である。
だが、このまま、清水真奈美に主導権を渡すつもりは無かった。

「……甘いな」
「えっ?」
隆史は真奈美の両肩をつかみ、横に押し倒し、そのまま回転するように動いて、真奈美にかぶさった。
隆史は合気道の心得がある氷川奏と、いちゃいちゃしてずっと戯れてきた。無理なく体勢を変えられたりして、マウントポジションを奪われてきたので、やり方はすっかり身についている。

「ちゅ、ん……んふっ……んんっ……」
隆史はキスをしながら真奈美の唇を舐めて、舌先を軽く口内に差し入れる。
真奈美の反応を見て、唇をふれ合わせるキスはした事がある、でも、口の中に舌が入れられて、舌を絡めたり吸われたりする濃厚なキスは、初めてのようだとわかった。
もうひとつ、なかなかセックスしない二人にイライラした幽霊の小西さんが、憑依して、真奈美の体を操り大胆な行動に出た可能性を隆史は疑っていた。
だが、キスは癖が出やすい。小西さんだったら、こんなうぶな反応はできない。
長いキスをしたあと、隆史も服を脱ぎながら、準備が必要なことや、檜垣家当主の精液の話をした。

隆史は、改良型媚薬の小瓶をバックから取り出し、清水真奈美に手渡した。
「あの……お願いがあるんですけどいいですか?」
真奈美には、いちゃいちゃできる彼氏ができたら、してみたいことがいくつかあった。
隆史は、真奈美から小瓶を受け取り、改良型媚薬を口に含むと、口移しで飲ませた。真奈美は目を閉じて、こくこくと小さく喉を鳴らして飲み込んだ。そのまま、二人は濃厚なキスを続けた。
「ふぁ……檜垣さんっ……んぁっ、キス、すごくえっちです。はぁ〜っ」
真奈美がキスの感触にうっとりとして、熱い吐息を洩らしていた。
「これからは、檜垣さんじゃなくて、名前で呼んでもらってもいいかな?」
「ふふっ、いいですよぉ。そのかわり私のことも、真奈美って、名前で呼んで下さいねっ」

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