PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 695
 697
の最後へ

媚薬の罠 697

馬辰は、ミロスラーヴァの役割を理解していた。他の国を渡り歩いている諜報員が、香港に立ち寄り、141を利用するふりをしてミロスラーヴァに情報を伝える。ミロスラーヴァはその情報を、自分の組織のボスに伝えている。
ロシア人だからといって、ロシアに情報を伝えているとは限らない。
そのミロスラーヴァが、日本人を自分に紹介して、金を払うからかくまってくれと頼んできた。
(俺の組織の情報を、連れて来た日本人に探らせるためか?)
馬辰はミロスラーヴァが何を考えているのか、それが気になっていた。
「商売の話をしておく」
30万HKD(約435万円)で、馬辰は高坂貞人に占い師の仕事をさせてやると言った。
「住むところは自分で探せ。こちらで占い以外の仕事を頼むことはある。やりたくなければ断ってくれてもかまわない」
つまり、金を払えば、馬辰の子分にしてやると言っている。
占いに来た客が「薬が欲しい」と言ったら、相手の名前を確認して、金は受け取らずに薬だけを手渡す。
「ガキにでもできる仕事だ。占いの稼ぎは、巻き上げたりはしない」
うなずいた高坂貞人は、隣のミロスラーヴァの顔を見て確認する。
「わかりました、いつまでに、用意すればいいかしら?」
「明日、ここに振り込んでくれ」
ミロスラーヴァに、馬辰が振り込み先のメモを渡した。
「入金の確認か取れたら、準備してホテルに連絡を入れる」
ネイザンホテル(彌敦酒店)。
九龍の「ゴールデンマイル」と言われるネイザンロード沿いに位置するホテル。佐敦駅より徒歩約5分。
ここに高坂貞人は宿泊していた。
馬辰はミロスラーヴァを拉致した。
振り込みを済ませ、マンションの部屋に戻るところを狙い、馬辰の手下が待ちかまえていた。
馬辰の夜総会の店。ミロスラーヴァが逃げられないように、外で手下が立ってふさいでいる。昼間、働いていた女性たちもいない店内は静まり帰っている。
馬辰は抱きつき、ミロスラーヴァの頬をべろりと舐めた。
「あの日本人にはやられたのか?」
ミロスラーヴァが馬辰を睨みつけた。
美女は怒った顔が最も魅力的だと、馬辰は思っている。
高坂貞人に〈天使の涙〉を飲まされ、陶酔に包まれている間に、ミロスラーヴァは犯された。
馬辰はスーツ姿のミロスラーヴァのスカートの中に手を入れ、ストッキングとショーツの上から、強めの圧を掛かけて摩ってきた。
片腕で抱きよせ、ミロスラーヴァの股間のあたりを弄りながら、馬辰が強引に唇を重ねてくる。
口を塞がれ「ンッ……むぐッ……」とこもった声をこぼし、慌てて顔をそらして馬辰のキスから逃れようとした。
キスを拒まれても馬辰は笑いながら頬を舐め、ミロスラーヴァの股間を刺激し続けている。
馬辰の胸のあたりを押して抵抗しているが、ミロスラーヴァは店から逃げ出す手段が、まったくないとわかっていた。
「なぜ、こんなことを!」
「お前こそ、体を売った金まで使って、あの日本人を送り込む目的は何だ!」
スカートの中から手を引き抜くと、馬辰がミロスラーヴァの手首を、がっと強くつかんで怒鳴った。
馬辰は三合会ですら信用できなかった。
借金をうやむやにされかかって、話し合いの場まではつないでくれたが、その程度しか信頼できない。
「俺はあの日本人より、お前が信用できねぇ。だが、殺せばお前の飼い主が俺に報復するかもしれん。お前を犯す。お前が姿を消したら、あの日本人は殺す」
ミロスラーヴァは馬辰の顔をじっと見つめて言った。
「約束よ。逃げなければ殺さないって」
「ああ、約束してやる」
「手を離して」
馬辰が手を離すと、ミロスラーヴァは艶然とした微笑を浮かべた。
馬辰の首に腕を回すと、ブラウスの下のむっちりとした胸のふくらみを密着させて抱きつき、馬辰の唇を奪った。
ミロスラーヴァは馬辰の唇を舐め、舌を差し入れてくる。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す