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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 696

佐倉花凛が薬物を使用していたら挙動から感づかれたり、口を縛ったコンドームの中身が、覚醒剤やコカインだったら、麻薬犬によって発見されていたかもしれない。
こうした少量の密輸の手口やロシア人諜報員がとんなところに潜んでいるか、そうした裏情報をアルベール・レノは、高坂貞人に教えていた。
「これを服用すれば、貞人の記憶は戻るかもしれない。だが、これは教団員の洗脳の為に開発されたドラッグだ……うまく使え」
ロシア大統領のプーチンの前身は、元KGB高官である。貞人はロシア人諜報員のミロスラーヴァに対して〈媚薬の涙〉を使用した。

馬辰(マーチェン)。
香港マフィアの三合会の一員で、最武闘派の黒道(ヘイタオ)である。
14Kという結社は、国民党が国共内戦に敗れ、1949年に中国共産党が中国大陸における支配権を握ると、それにともなって組織は、マカオ、台湾、および香港などに逃れ、それぞれの新拠点において犯罪結社と化していった。三合会の流派の一つであり、1990年代は数十万の成員を持つともいわれた最大流派であった。
だが、たび重なる組織の分裂、また香港返還などを遠因として、その規模はしだいに縮小し、現在は数万人規模であると推測されている。
馬辰は、そんな14Kのメンバーと、血のつながりがあるという噂がある人物である。
同じ三合会の結社のボス、張経文(ヂャンジンウェン)の殺害については「さあな、金を返してから死んでもらいたかったぜ」と仲間から聞かれたら、平然と答えたらしい。
馬辰は旺角(モンコック)と油麻地(ヤウマーテイ)で、夜総会(イェゾンフゥェイ)を経営している。
夜総会は日本でいうところの連れ出し系パブ。お店で女の子を指名して一緒に横に座ってお酒を飲むのが流れで、そのあとは、選んだ嬢を店外へ連れ出してセックスできる。
基本料の入場料と1時間の飲食費は1000HKD(約14500円)
連れ出し料金は、2時間ほどのショート1500HKD(約20000円)、一晩のロング3000HKD(約43500円)それに、行為のあとで、店へ帰る嬢へのチップ必要で300HKD(約4200円)。
観光客の多い尖沙咀や香港島北部にある大型店を選ぶのが無難ではある。
尖沙咀(チムチャーツイ)にある夜総会は安全だが、香港人の繁華街佐敦(ジョーダン)や旺角(モンコック)で看板を出している夜総会は、香港人向けのデートクラブなので、店も狭く、一部は香港マフィアが営業している。
2800HKD(約39000円)から4300HKD(約62200円)が相場だが、香港マフィアが経営している店は、一時間の飲食代が少し高めに1500HKD(約20000円)請求される。嬢の連れ出し料金は変わらない。
ぼったくりではないが、日本人の嬢は、人気が高く連れ出し料金はどこでも高めで、ショートで3300HKD(約46500円)、ロング4800HKD(約71450円)が相場になっている。
ミロスラーヴァに案内されて、高坂貞人が馬辰の経営する夜総会の店に招待されたのは、香港に来て6日目の夜だった。
「よう、朋友(ポンヨゥ)、気に入った女がいたら何人でも連れて行っていいぞ!」
「馬大哥(マーダーグァ)、代わりにミロスラーヴァを置いて行けって言う気ですね?」
大哥は兄貴、つまり馬の兄貴と高坂貞人が言うと、馬辰はニヤリと笑い、ミロスラーヴァを見た。

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