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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 688

このあと「ミヤハラキヨシ」の口座を凍結しようとしたら、すでに解約されていたので、これは全員おどろいた。
「600万は恵美の金庫だし、現金が必要だったのかも。現金がないと、牛丼屋にも行けないもんな」
「ドラッグの取引でしょうか?」
「高跳びもありえるな」
小峰勝と本条恵美がうなずきあう。


高跳びしたのは、高坂貞人だった。
丸鷹商事の社長、佐倉花凛の海外視察に高坂貞人が同伴している。
妻の美和や息子の達也が失踪中でも、普通に出国できた。
高坂貞人は宮原清の口座を、委任状と闇サイトで見つけた協力者を使って解約した。インターネットカフェで、カズキが眠っている間に、同じ銀行の他人名義のカードと、宮原清のキャッシュカードをすりかえた。
委任状とキャッシュカードを協力者に持たせ、銀行員が委任したか確認の電話をかけてくると、宮原清のふりをして、高坂貞人は銀行員に、委任したことを伝えた。
通帳は無くした、印鑑もない。
キャッシュカードと運転免許証のコピーと委任状で、窓口に行かせた協力者に、ねばらせた。
協力者には、約束は5万円だったが10万円渡してやった。
960万円から10万円渡して、950万円の現金を、高坂貞人は手にした。
カズキが偽物のキャッシュカードに気がつくのは、使用して気がつくなら、3ヶ月は先になる。たまたま財布を整理して見つけることもあるが、気にしないことにした。
本物のキャッシュカードは、銀行窓口に返却してしまったからである。
預金残高が1000万を超えていたら、こうはうまく解約できなかっただろう。
キャッシュカードのすりかえに、カズキが気がついたのは、1ヶ月後だった。
横領させようとしたら入金できないと、カモの経理部の不倫OLから連絡があった。高坂貞人は出張中で不在。カズキは嫌な予感がして、宮原清の口座からまとまった額の現金を引き出し、現金を確保しようとした。
銀行の窓口に行く前にキャッシュカードが、ミヤハラキヨシ名義ではないと気がついた。
(どういうことなんだ?)
高坂家には、美和と達也がいないので、高坂貞人とカズキが、10日ほど同棲していた。
解約したのは、キャッシュカードをすりかえられる貞人しかいない。
別の日本の銀行で口座を開設し、香港の口座から日本の銀行口座に入金しようと窓口で話したが「できません」と言われてしまった。
カズキはその場から逃げて、とにかく離れるために車を走らせた。

「宮原さん、これ高坂さんからあずかったお金です。口座を解約するのを、私が手伝いました」
女装子の部屋に行ったカズキは、950万円と、封筒に入った10万円をテーブルの上に置かれた。
高坂貞人はカズキの携帯電話から、女装子の電話番号を知り、ゲイ専用掲示板で女装子と連絡を取った。
「高坂さんと宮原さんが、いろんな会社の人に、横領させていたのも、聞いています」

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