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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 687

本条恵美は、バイヤーのガズキがゲイであることを知らない。必ず失敗する任務を押しつけられそうになっている。
任務が重要な案件であるほど、失敗した時に押しつけられる責任も重い。
ガズキが高坂美和に、どんな仕打ちをしたのか本条恵美は隆史から聞いている。身も心もぼろぼろにされる。
さらに、隆史に失態を隠すために殺害されて、夫と同じように山中に遺体を埋められるのかもしれない。
現在、ヤクザの事務所に潜入中の斎藤吾朗なら、上から命じられたら、そのぐらいはあっさり実行する。
「麗花、その横領のシステムを破壊することはできる?」
「できる。派手に壊していいならね」
「そのシステムを破壊すると、営業が止まる?」
「止まるんじゃない。送金が正常にできなくなれば、取引できなくなるから」
「……経済的な打撃が大きすぎるか」
すると、徐麗花はくすくすと笑う。
「脅迫されて横領した人たちの情報を公開してしまうのとシステムの破壊、どちらが被害が大きいかしら」
日本では、刑法、その他法律には、不倫を直接罰する規定はない。
なお、国内でも、明治時代には、姦通罪という罪が存在し「夫のある女子が姦通したときは2年以下の懲役に処す。その女子と相姦した者も同じ刑に処する」として、処罰する規定があった。
これは、日本国憲法の制定にともない、1947年に廃止となっている。
では、不倫について、何かペナルティーが存在するのか。
不倫(不貞行為とされるもの)は、民法770条1項1号で定める離婚原因にあたる。
したがって、不倫をした場合は、婚姻者であれば離婚原因にもなりえるし、離婚に伴う慰謝料も払うことになる。
「う〜ん、どっちがいいかな?」
隆史が腕を組んで考えている。
高坂貞人が作った横領相互補完システムで、自分もお金を儲けよう、とは隆史は考えない。
(隆史くんは、会った頃から変わらないわね。金儲けに、まったく興味がない)
横領で送金に使われている企業は、すべてメインバンク制で、大手の朝日銀行が使われていた。
「朝日銀行のシステムを、ガズキの口座に振り込み不可にすれば、どこの企業からも入金できなくなる。他のやり取りはできるから銀行にメンテナンスさせればいいね」
隆史が悩んで、企業のシステム崩壊や不倫をネット流出もしない、妥協案を見つけ出した。
外部からハッキングして、銀行のシステムに介入するのは難しい。
一般企業のシステムをまとめて破壊するほうが簡単にできてしまう。
隆史はガズキの香港銀行の口座の番号を麗花から聞きながら、朝日銀行の頭取に電話を入れた。
「3日だけ下さいって言ってたよ」
隆史が通話を終えて言った。
「横領のお金の送金と、ガズキの香港の口座から日本のどの銀行にも入金ができなくなったよ。どこにどんな偽名で口座を作っても、ガズキの口座の取引は海外の銀行と取引のある銀行は中止だ」
日本の大手銀行どうしのつながりは、海外の銀行にくらべて強い。

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