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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 677

「麗、とれだけロシアが国際的に叩かれて経済制裁されても、撤退しても、滅ぼされたり、乗っ取られることはない。ウクライナは助けてもらっても、危険は続くけど。さて、腐女子二人組、なんでだと思う?」
隆史は谷崎麗と、起きてきて途中から話を聞いていた清水真奈美に質問した。
麗はわからず首をかしげていたが、清水真奈美が「はい」と手を上げて、徐麗花の顔を見てから、勇気を出して言った。
「NATOの30ヵ国のうちにも、ロシアから武器を買っている国がある。そして、主要産業のガスのパイプラインを利用している中国が、ロシアを経済的に助けているからです」
「そうなんだよ。中国はNATOの西側諸国とアメリカにガス資源を、湾岸戦争の油田みたいに山分けされたら、いろいろ値上がりして使いにくくなる」
「隆史くん、中国がロシアと提携して、資源や設備を、中国だけお得に使えるようになったら、アメリカやNATOは中国になつくかしら、それとも、すねて距離を置くようになるかしら?」
「さあな、30ヶ国以上もあれば、うちにもお得にお願いしますって国も出てくるだろうし」
「日本は、アメリカと韓国のお友達だから、中国が裏で協力しないと、ロシアはいつも通常価格よ」
「特売日はない?」
隆史がそう言ったので、本条恵美は笑ってしまった。
徐麗花は、探偵の本条恵美に横領ハッカーの特定を頼みに来た。
香港の口座への日本の企業からの横流しは、金額がヴォルコフ家の事業にしては少額に思えた。
ヴォルコフ家のルカが、個人的に日本でハッカーを見つけて、国外での滞在費を補填しているように麗花には思えた。
入金先の口座番号から口座の持ち主を特定するのに、手間がかかった。
痕跡を残して調べるのであれば簡単らしいのだが〈慶龍〉のハッカーチームに、麗花は相手もハッカーなら、痕跡を残さずに調査するように命じた。
口座の名義がロシア人名であり、ヴォルコフ家の口座であることが判明した。
痕跡を残していれば〈慶龍〉の情報システムが、逆に探られるところだった。
〈ミヤハラキヨシ〉という日本の銀行口座に送金していたので、ルカの偽名か、ハッカーの名前と考えていた。
日本にドラッグを転売するバイヤーのカズキという人物がいて、本条恵美の話も合わせ考えると、バイヤーのカズキ=ルカであることがわかった。
また、高坂貞人という人物が、日本でルカの見つけたハッカーである可能性が高いこともわかった。
本条恵美に調査依頼をする前に、相手のハッカーと思われる人物について、麗花は見つけることができた。
相手のハッカーにまだ幼い達也という息子がいて、ハッカーの妻、達也の母親の美和という女性がルカの慰みものにされていた。美和の治療の間、隆史が達也をあずかっていた。
子供をあずかることにした、ということは、隆史がその高坂美和という女性に手をつけたのだろうと、女の直感で麗花はすぐに察した。
雇われたハッカーを見つけて、こちらは横領システムのカラクリ、多数の企業による穴埋め工作までつかんでいることを知らせ、ルカを裏切らせてハッカーチームにスカウトするつもりだった。
だが、高坂貞人が過去に少女に対して性的虐待をしていたと隆史の話したから知り、麗花の気はすっかり変わった。
麗花も養女として徐家に引き取られ、父親の大旦那から性的虐待を受けた経験があり、ハッカーの高坂貞人を、拷問して殺してやろうと思った。

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