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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 675

もしも、この場に、アメリカ国防省の特務機関DARPAに、研究者として関わりがある山崎瑠々がいれば、隆史と麗花に、日本にいるカズキは、御曹司ルカのクローン人間である可能性を、指摘することができただろう。
リペアパーツか、それとも、本物の御曹司か。
「高坂貞人とバイヤーのカズキ。美和をいじめたり、梓さんのさみしさにつけこんだり、いつか必ず達也を悲しませる奴らだから、ほっとけば、ろくなことにならない……というか、俺としては、見過ごすわけにはいかない」
「私は二人を鮫の餌にしたいわ。けど、達也くんに父親を殺された、とか、ロシアのヴォルコフ家から御曹司を殺されたって、隆史くんも恨まれたりしない?」
最後の後始末を、徐麗花は恨まれるのは覚悟で、檜垣隆史に全面協力する気のようである。
本条恵美は、ロシアの政権は、権力者が暗殺されて交代してきた歴史があるのを知っている。
(それって、隆史さんと麗花さんに、ロシアから暗殺者が襲ってくるってことかしら?)
小峰勝も同じことを考えているらしく、本条恵美と顔を見合せた。
「達也くんは大人になれば、ちゃんとわかると思う。しばらくは、パパがいなくてさみしいかもしれないけど」
谷崎麗が、隆史にそう言った。
谷崎麗が物心ついた頃には、すでに父親の谷崎龍之介は他界していた。
父親のいないさみしさを、麗は知っている。
ヴォルコフ。ロシアに多くみられるスラヴ系の姓で、狼(волк)に由来する。
問題は、武器商人のヴォルコフ家とバイヤーのカズキの関係性にある。
高坂貞人を始末すれば、達也の捜索願いを一緒に出しに来たり、美和を二人で共有して使ってみたりしているカズキからは、恨まれるのはわかっている。
「ヴォルコフ家に、確認を取っておく必要はあるか。麗花に逆恨みして何かしてきたら嫌だから」
「隆史くん、それが一番難しい」
ロシアがウクライナに対して軍を侵攻。
いくつかの国が、日本を含めてロシアに対して貿易のサービスを停止したり、一部の取引を減らしたりして、圧力をかけることで、侵攻に賛同はできないと、自国の立場をアピールし始めている。
「この時期にロシアの武器商人と積極的に関わりを持った国や人は、侵攻でひと儲けを狙っていると思われかねない」
アメリカの大統領は「ウクライナに派兵しない」と声明を発表している。
ロシアがウクライナに侵攻した結果、石油とガスの価格が世界的には高値で取引されている。アメリカには、シェールガスというガスを産出する産業があり、アメリカの経済に結果としてロシアのウクライナへの侵攻が、経済的な恩恵をもたらした。アメリカの経済状況は侵攻前はひどいインフレだったが、侵攻後は株価が回復して安定している。
アメリカやNATOが侵攻に協力しなかったことで、ロシアが単独でウクライナに侵攻したと孤立していると考えるか、アメリカやNATOが侵攻しないと判断できたから、ロシアがウクライナに侵攻したのか、どちらとでも考えることはできる。
侵攻前に、ロシアがウクライナに対して侵攻する可能性があると、アメリカから情報を発信していたが、アメリカの大統領は、ウクライナ側について派兵すると声明を発表したりはしなかった。
アメリカにロシアは動かされたのでは、という陰謀論まである状況である。

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