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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 670

斎藤吾朗。
公安警察の潜入捜索官。
現在、黒岩組という、隆史にめろめろなゲイの組長がいる暴力団に潜入捜査中。なのだが、緊急命令によって、本条恵美探偵事務所を訪れた。
清水真奈美は、事務所の掃除の前に、ヒマラヤンのレオのブラッシングを先にしているところであった。
(……きゃー!!!!
イケメンヤクザ!
キタ―――(゜∀゜)―――― !!!)
名刺を受け取り、清水真奈美が、すらりと背が高い斎藤吾朗を、レオと見上げている。
「予約なしの訪問をお詫びします。私は斎藤吾朗と申します。本条所長は本日、お戻りになられますか?」
清水真奈美の大好物のイケメン。斎藤吾朗はオールバックに、眉は薄めだがキリッとした顔立ち、漆黒のスーツが似合っている。
(お嬢のことを命に代えても守ります……とか、ああっ、麗さんがいたら、絶対、盛り上がるのにっ!)
にっこりと清水真奈美が笑った。
「確認を取ってみますので、こちらでお待ちいただけますか?」
ソファーに斎藤吾朗を案内して、給湯室に清水真奈美が逃げ込み、深呼吸したあと、自分のスマートフォンから、本条恵美に連絡を入れた。留守番電話になっていたので、メッセージを録音した。続けて谷崎麗に電話をかける。
斎藤吾朗はレオにジーッと監視されていて、斎藤吾朗もレオをジーッと見つめていた。斎藤吾朗は、猫好きである。
「隆史さん、なんかスマホ鳴ってるんだけど、誰から?」
「清水さんからだな」
「ごめん、隆史さん、代わりに出て」
湯治場のある山の中と比べて、大通りに駐車場から車を出して合流する時など、麗は運転に集中したい。
「麗さん、イケメンヤクザですよ!」
「あー、麗は今、運転中で手が離せないんだけど、どーした?」
「あっ、隆史さん……あの、斎藤吾朗という岩佐組のヤクザさんが事務所に来てるんですが」
「……斎藤さんは誰か連れて来てるか?」
「いえ、お一人ですけど」
「……ならいい。今から俺たちも事務所に戻るから、斎藤さんを待たしておいて」
見た目が俳優の西田敏行そっくりなゲイの組長を、斎藤吾朗が連れていないとわかり、隆史がほっとして言った。
「うちの本条は事務所に戻るかわかりかねます。ですが、この探偵事務所のオーナーが、斎藤様に会いたいとのことですので、お待ちいただいてもよろしいでしょうか?」
「問題ありません。では遠慮なく、待たせていただきます」
「あの何か依頼かだけ、確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
「はい、ぜひ依頼したい件がございまして訪問したしだいです。依頼内容につきましては、本条さんが戻ってから、お話させていただくということでよろしいでしょうか?」
「はい。珈琲と緑茶どちらになさいますか?」
「ありがとうございます。では、緑茶をいただきます」
斎藤吾朗は、革靴の匂いを確認しているレオを見て微笑した。
隆史は自分のスマートフォンから、恵美に達也の保護は成功したが、父親の高坂貞人ではなく隆史に達也が返された件を連絡した。
麗のスマートフォンからでは、留守番電話のメッセージおあずかりに接続されてしまうからだった。
「わかりました。私も事務所に戻っているところです。オレンジリボン作戦は失敗ですか?」
「達也を保護できたから、成功じゃないかな。怪人退治の作戦は、また考えてみよう」
達也は斎藤吾朗を見て、警戒して麗の後ろに隠れた。すると、レオがすっと達也の足元で大丈夫と言うように「にゃにゃにゃにゃ」と鳴いた。
「探偵事務所のオーナーは、あなただったんですね」
谷崎麗と清水真奈美がこそこそと移動した給湯室で、何やらいかがわしい話で盛り上がっていた。
「達也、この斎藤さんは恵美の仲間だからこわくないぞ」
達也はヤクザを見たことがない。

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