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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 661

つまり、カズキの容姿や乗っている車の車種やナンバーを本条恵美は、マトリに流す。そのままマトリから、協力を要請されてしまう可能性はある。
事務所待機の清水真奈美とレオは、事務所の掃除。
隆史は麗に車を運転してもらい、達也と警察署に行ったあと、倉持志織のところに電話して裁判所で書類ができているか確認してもらう。
だいたい出来上がりの時間に書類を受け取りに行って、しっかり書類を持って、達也を迎えに行くのだが、達也が高坂貞人と自宅にいるのか、カズキの車で移動するのか、そこはわからない。
本条恵美が、達也のズボンの腰のあたりに軍用のGPSの小型発信器をつけてやった。
隆史たちはその信号を追って達也を高坂貞人から、あとカズキも一緒にいるかもしれないが、達也を奪ってとにかく逃げる。
「隆史さん、私もあとで合流しますから無理して、ナイフとかで刺されないで下さいね」
と本条恵美がひそひそと隆史に言った。
そのひそひそ話のタイミングが、谷崎麗がたまたま隆史のそばに行った時だったので、麗にも聞こえてしまった。
(うわー、私も気をつけないとだわ)
これは児童虐待防止運動なので、
「では、オレンジリボン作戦を決行します!」
と隆史ではなく、本条恵美隊長が、作戦名を全員の前でびしっと言って作戦会議は終了した。

貞人が深夜に警察署から捜索願いを二人分出して、さすがに疲れた顔をして車に戻って来たので「おつかれ、御主人様」と貞人の頬にキスをして「家、それともネカフェ?」と聞いた。
貞人は「ネカフェで頼む」と助手席の背もたれを少し倒して目を閉じた。
24時間営業のインターネットカフェは、駅から徒歩10分ほどのビルの5階にある。高坂貞人の職場から、ひと駅ほどしか離れていない。
「本当に御主人様は、仕事好きだね」
今、貞人とカズキはドラッグを転売するよりも、道具として使うために入手していた。
高坂貞人の職場の丸鷹商事本社は五年間で、女性社員7割、男性社員3割の比率の会社となっていた。そして、貞人は情報システム部主任という地位に昇進し、新事業を指揮するようになっている。
「御主人様、ついたよ。起きないとしゃぶっちゃうよ」
「……カズキ、俺を過労死させる気か?」
シートベルトを外したカズキが貞人の唇を奪うと、貞人はカズキの頭をつかんで舌を入れて起きているとアピールした。
貞人と一緒に車を降りたカズキは、インターネットカフェの入口のカウンターで店員に、会員証を手渡した。
宮原清(ミヤハラキヨシ)。
カズキは日本に帰国した時に、年齢が同じ他人の戸籍を購入していた。
「じゃあ、おやすみ。寝坊したら会社のそばまで送るから、起こしてよ」
貞人とカズキは、それぞれ別々のフラットシートの個室に入った。
(御主人様は寝ないで、サイトの更新かけてるんだろうな)
カズキは個室で体を丸めて寝そべると、すぐにとろとろとした眠気をおぼえた。
個室の電灯をリモコンで薄暗い常夜灯にして、目を閉じた。
高坂貞人は以前に総務部のパソコンを全台バージョンアップしたり、効率よく総務部内で情報交換できるシステムプログラムを導入した。高坂美和と結婚する少し前の話である。

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