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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 660

「子供の福祉を守る法律として児童福祉法があります。18歳までの児童を対象としており、この中には、子供虐待に関して、通告の義務(児福法第二十五条 虐待を発見した者は児童相談所などに通告する義務がある)、立ち入り調査(児福法二十九条 虐待が疑われた家庭や子どもの職場などに立ち入ることができる)、一時保護(児福法第三十三条 保護者の同意を得ずに子どもの身柄を保護することができる)、家庭裁判所への申し立て(児福法二十八条 家庭裁判所の承認を得て被虐待児を施設入所などさせるための申し立て)が盛り込まれています。つまり、達也くんを我々が残念ながら怪人になった高坂博士から一時保護したことになったあとであれば、悪の秘密結社バイヤーが警察を利用して攻撃を仕掛けてきても、ダメージは受けません」
「恵美隊長、説明ありがとう。つまり、育児放棄として裁判所からの書類を入手後であれば、隠れ家に潜入して達也を救出することが可能になる。現在、天満教団司令官の倉持志織がこの手続きを行っているが、まだ書類が完成していない。一時保護の期間は2ヶ月を超えてはならないという制約はあるが、この手続き完了後は、2ヶ月間は我々のもとで達也を守ることができ、また天満教団施設がその後も継続して保護することになっている。怪人退治が終われば松澤梓とレオと達也は、悪の秘密結社バイヤーのいない平和な街で暮らせるだろう。我々の予想より早く怪人カズキは捜索願いを、悪の手先になった高坂博士を使い、警察に出させたので我々は危機に直面している。書類完成まで、このまま何もせずに現状を維持するのは正直なところ難しい」
「はい!」
「なんだね、清水隊員」
「達也くんを怪人になった高坂博士のもとへ行かせて、捜索願いを取り下げさせるということでしょうか?」
「これもいい質問だ。本条恵美隊長、説明を頼む」
とにかく、わからない質問をされたら、隆史は恵美に説明してもらうことにした。
「国家治安組織マトリが過去からの事件の関連から怪人カズキへ攻撃を開始するまで間近となっています。これを踏まえた上で、危険を覚悟で警察署へ達也くんを迷子を保護していたと連れて行くことで、探索願いは効力を失います。高坂博士に取り下げの手続きをする必要はありません」
「隊長、それは大変な任務です。失敗すれば悪の秘密結社バイヤーの秘密基地に、囚われの身になってしまいます!」
「ふっ、その危険な任務は俺が引き受けよう」
「隆史さん、そんなことをすれば悪の手先になった高坂博士に顔が知られてしまいます。ここは私が行くほうが!」
「本条恵美隊長は国家治安組織マトリの精鋭部隊と、怪人カズキを攻撃しなければならない。行かせるわけにはいかん。それに一番勇気が必要なのは、俺たちじゃない。達也だ」
谷崎麗が達也を抱きしめ、頭を撫でた。
「達也、私たちが、絶対に助けに行くから、逃げ出さずにがんばれ。倉持志織が言ったことを覚えてる?」
「……たかしに渡した」
「そう、怪人カズキがここに襲ってきても、あの金庫なら、うさぎさんは奪われないから大丈夫。達也のうさぎさんは、私が命がけで守ってみせるからね」
どうやら、麗は事務所で留守番する気のようだ。
「清水隊員は、ここで敵の襲撃があったら、本条恵美隊長に知らせる通信係をしてくれ。重要な任務だ」
「檜垣さん、わかりました!」
「レオ、金庫を敵の襲撃から守れ」
「にゃう!」
ちらっと谷崎麗が隆史の顔を見た。
隆史は涙をこらえる演技として、斜め上を見上げ、谷崎麗から目をそらした。

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