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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 659

「ネコを探すか。拐って人間はそのへんに捨てたりしないが、拉致監禁しないでネコだけ捨てるのはありそうな話だ」
「利口なネコで、飼われてた部屋にふらふらになって戻ってきました、なんて話だったら感動的にムカつくね」
「めったにないだろう、そんな話は」
達也の捜索願いを出さないと、殺害されていた時に、保険金狙いで貞人が殺ったと疑われかねないので、今から出しに行くことに貞人は決めた。
松澤梓の賃貸マンションの近くのコンビニエンスストアーの駐車場に車を停車させて、カズキは待機。
松澤梓の部屋に、梓が戻って来てないか貞人は行ってみた。
「御主人様、ネコは?」
「いなかった」
「松澤梓の捜索願いは出さないよね」
「ああ、美和と達也だけのほうがいいだろう。梓には保険金をかけてるわけじゃないからな」
貞人やカズキがコンビニエンスストアーで、昼間、達也らしい子供を見かけなかったか聞き込みをしていれば、ヒマラヤンに色っぽい声を出してカメラを向けていた肉感的な若い美人の話を、店長から聞くことができただろう。
貞人やカズキはあまり目立ちたくない。

「達也くんの捜索願いが出されました」
翌日の朝7時すぎ、寝癖を水でちょっと濡らしてごまかそうと、恵美の部屋の洗面台の鏡の前で髪をいじっている上半身は裸の隆史に、本条恵美は言った。
「警察の駐車場って防犯カメラある?」
「あります」
「タクシーとか徒歩じゃないといいんだけどな」
「そうですね。あと、梓さんの部屋のカメラも確認に行きましょう。うまく撮れていると良いのですが」
本条恵美は高坂貞人やカズキが梓の部屋に金を回収に来た時に、容姿を録画できるように対人センサーのついた盗撮用小型カメラを仕掛けてある。
盗撮用カメラで撮影された時間から、近くのコンビニエンスストアーの駐車場の画像を本条恵美は確認して、カズキの車の車種とナンバーを確認した。
また、高坂貞人の自宅の管轄の警察署の駐車場の画像でも高坂貞人とカズキらしい人物の画像と車の画像を確認できた。
昨夜のうちに倉持志織のところから戻ってきた隆史の提案で「秘密探偵ノットガイル」で、高坂貞人のイケメンな容姿や声を復習していたので、画像確認はスムーズに行うことができた。
「カズキって男のわりに華奢だな」
「麗さん、BLですっ!」
「うん、まちがいない。貞人が攻めで、カズキが受けかしら?」
「以外と逆パターンかも」
谷崎麗と清水真奈美が、共通の話題で盛り上がっていた。
「こら、腐女子ども、達也の前でそんなこと、きゃっきゃっ話すな。達也が、そっちに目覚めたら困るだろう」
「達也くん、この人がパパ?」
本条恵美が確認すると、達也がさみしそうにうなずいた。
(やっぱりパパは、怪人にされちゃったんだ)
「さて、怪人退治だけど、その前にひとつだけ問題が起きた。あー、諸君、というか腐女子ども静粛に」
隆史が言うと、隣に立った本条恵美が全員の顔を見渡した。
達也の足元にいるレオが顔を上げて、本条恵美の顔を見返した。恵美が思わずレオに微笑してしまった。
「高坂貞人が捜索願いを出したので我々は、このままだと達也を誘拐した容疑者とされてしまう可能性がある。そこで、一度だけ達也を高坂貞人に会わせたあとで、再び我々のもとへ無事に連れ帰るという困難な任務を行わなければならなくなった」
「はい!」
「なんだね、麗隊員」
「もう一度、連れて帰って来て、また誘拐されましたって警察に通報されないんですか?」
「いい質問だ。それに関しては、恵美隊長から説明してもらおう」
達也が作戦会議が始まったので、目をきらきらさせている。
隆史たちはこの達也の顔をみたいので、かなり演技しながら、笑いを必死にこらえていた。

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