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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 655


松澤梓は、檜垣隆史と本条恵美に熱心に説得されて、自分の過去の経験と向き合ってみる気になった。
二人に、自分の家庭で、何が起きたのか話したわけではない。
初めは松澤梓としては、本条恵美に対して身構えていたところがある。
高坂貞人の浮気調査を、高坂美和から依頼されてした探偵と初めに聞かされた時は、不倫は悪いことだと、正論を聞かされるのかと思っていた。
高坂貞人と松澤梓の関係よりも、いかがわしい噂、ドラッグの転売をしているらしいカズキと、松澤梓が金銭の取引があることを、とても心配していた。
松澤梓のところに訪問したのも、ドラッグの運び屋らしい人物が部屋に訪れているのを、浮気調査の時に撮影した画像の中に発見したので、聞き込みに来たとのことだった。
警察に通報されたとしても、松澤梓自身が、カズキからドラッグを購入して使用しているわけではないので、逮捕されることはなく、念のための尿検査や情報提供を求められるだけであると、教えに来てくれたようなものだった。
不倫について、本条恵美がどう思っているのか松澤梓のほうが聞きたいぐらい無関心なのだった。
2度目の訪問の時にも、カズキとの関わりは避けたほうが、トラブルに巻き込まれないと忠告に来たらしかった。
高坂貞人がカズキと金銭の取引があるので、松澤梓はカズキへの金銭の受け渡しの手伝いをしている。
本条恵美は未亡人で、亡くなった夫がマトリだったので、ドラッグ関連に対しては気にしすぎるところがあると松澤梓に話してくれた。
「なぜ、高坂貞人さんが、直接カズキと金銭の受け渡しをせずに、松澤さんに頼んでいるのだと思いますか?」
「貞人さんがお金を家に保管したり、銀行にお金を預ければ口座残高などで、奥さんにへそくりがバレてしまうからではないですか?」
「いいえ、それはちがいます。松澤さんの生活費の分だけ、高坂貞人さんが松澤さんに確認して、カズキから直接受け取り、松澤さんに渡したほうが手間がかかりません。なぜ、高坂貞人さんとカズキが、わざわざ松澤さんにお金を預けているのか考えてみたことはありますか?」
そう言われてみると、確かに本条恵美の言う通りで、大金を松澤梓に預ける意味はないように思えてくる。
「本条さんはどんな意味があると思っているんですか?」
「松澤さんに高坂貞人さんが自分はお金を持っているとアピールして金銭的な不安を抱かせないため。しかし、これはちがうと思います。このままおつきあいが順調に進んだとすれば、高坂貞人さんは自分の妻に内緒で使える、へそくりがあると教えているようなものですからね」
「そうですね。教えておかないほうがいいですよね」
「もしも、カズキが取引で現金を自分が直接相手と受け渡しをしたくない状況になった時、松澤さんのところに行けばまとまった金額の現金があると教えることで、相手と直接顔を合わせずにお金を払うことができます。またカズキは取引上関係ない人物にお金を預けておくことで取引先が捜査された時でも、警察に押収されずに隠すことができます。自分の身代わりとして罪をなすりつけることも、へそくりの隠し場所としても利用てきるというわけです」
「罪をなすりつける?」
「違法薬物の密売に関与する見返りとして、金品を授受し、生活費等にあてていたとみられると供述調書を取られたあと起訴されたら、法廷で松澤さんは、交際相手の高坂貞人さんから受け取っていたと証言できますか?」
「もしも、証言しないと、私はどうなりますか?」
「有罪判決が出されます。違法薬物使用所持よりも密売に協力したほうが罪は重くなりますから、刑務所に服役することになります。しかし、高坂貞人さんと交際していたと証言してもらえれば、高坂貞人さんが知らないと言い張っても、私たちは高坂美和さんの依頼で調査した資料を法廷に提出して、高坂貞人さんと交際していたことを証明するお手伝いはできます」
もしもの時は、本条恵美は、松澤梓の身の潔白を証明するのに協力してくれることがわかった。
「高坂貞人が達也のパパだからって、梓さんが罪をかぶって服役しても、高坂貞人とカズキは、身代わりにできる別の女性を探すだけだろうけどね」

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