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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 653

悪の秘密結社の研究所。
「まさか君が裏切るとは思わなかった、貞人博士」
怪人カズキの目の前に、円柱型の水槽のような装置。
小さな気泡がゆらめく。
薄い青色の培養液。
全裸の高坂貞人に、たくさんの配線を体につけられて目を閉じている。
微笑を浮かべ、装置のガラスを指で撫でるカズキ。
「何度でもあなたを作り出し、いつか私は本物のあなたを手に入れてみせる」
水槽の中でゆっくり目を開くニセモノの高坂貞人。

松澤梓のマンションの部屋。
隆史と本条恵美は、松澤梓の話を聞いている。
「高坂博士が秘密結社バイヤーに潜入してまで何の研究をしていたか、元助手のあなたなら知っているのではありませんか?」
「何の研究をしていたのかは、私にも話してはくれませんでした」
テーブルの上に茶封筒に、入れられた包みが置かれた。
「ひどい傷だらけになりながら、博士はこれを持って来ました。檜垣さんに渡してくれと」
「これを俺に?」
「あと改造手術をされてしまった、怪人になってしまう、その前に怪人カズキだけは倒さなければ、と」
「わかりました。高坂博士はわざと、改造手術を受けたのでしょう。怪人カズキを倒す力を、手に入れるために」
「傷だらけで怪人カズキを倒そうとしていた高坂博士と、美和を捕らえてカズキの手伝いをした高坂博士か。博士が二人いるってことか?」
「美和さんはニセモノだとわかったのかもしれません。これを届けて姿を消したのが、本物の高坂博士ではないでしょうか」
「俺たちに本物とニセモノの区別がつくと思うか?」

次回予告
あたしたちの探偵事務所に、レオと達也が泊まりに来ることに?!
美人3人、大歓迎!
一緒にお風呂に入っちゃう?
隆史さんよりモテモテかもね。

次回、秘密探偵ノットガイル
【永遠の絆】
君のハートにロックオン!

という隆史が達也に言いにくいだろうな、と思う達也のママのことを内容をむりやり入れながら、谷崎麗が子供向け特撮アクションヒーローものっぽく(途中でちょっぴりBL要素や次回予告はラブコメっぽくなるのは、谷崎麗の好みがまざっている)脚色して、達也に伝えてみた。
ノットガイル(Notgeil)はドイツ語のスラングで、発情期野郎という意味である。
倉持志織と初めて会った時に、倉持志織のところに美和がいると達也が知っていたのも、達也が「ママ、病気なの?」と心配して聞いたのも、札束のありかを高坂貞人に聞かれても教えないで「隆史が持ってる」と言うように倉持志織に達也が言われて疑問に思わなかったのも、谷崎麗の入れ知恵の成果なのだった。
「子供に夢をあたえるのはいいけど、美人探偵の恵美が活躍してばっかりで、俺は活躍してないのが気になるね。あー、そこのあたりはどうなのかね、麗監督」
「えーっ、気になるの、そこ?」
隆史が麗から〈神眼〉で達也が思い浮かべた映像や音楽などを確認していて、二人で笑ってそんな話をしていた。
「麗、この情報、恵美にも共有しておいたほうがいいと思う」
と隆史が言い始めた。
「冗談じゃなくて?」
「ああ、まじめな話だ。達也を連れてきて正解だったな。俺たちの声はリアルに同じだけど、志織の声はちがう。つまり高坂貞人の容姿や声は達也の記憶がベースになっていて、リアルに再現されている。探偵事務所に依頼人のふりをして、偽名を使って電話をかけてきたり、訪ねてきても、麗は高坂貞人ならわかるだろう?」

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