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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 646

達也は生まれて初めて、金庫というものを見た。
本条恵美は、達也に金庫の中に包みをしまってもらった。
恵美が3つのダイヤルを、豪快に回転させ、さらに瞳の虹彩認識用の小型カメラに自分の瞳を認識させた。
恵美の金庫は特注品で、手留彈や小型ミサイルでも破壊されない頑丈さを持つ。
もしも、持ち出されても破壊は不可能。
見た目は普通の大型金庫。
高さは70cmのサイズ、重さは110キロ。
「達也くん、開けられるかな?」
「うーん……はぁ、はぁ、はぁ」
顔を真っ赤にして達也が扉を開けようとしてみるが開かない。
「うらら! まなみ!」
自分は子供だから開けられないのだと思い、谷崎麗と清水真奈美を達也は引っ張って連れてきた。
「あけて!」
二人がかりてダイヤル3つを回してみたり、カメラレンズをのぞいてみたり、隙間がないか、扉の可動部の狙い火花が飛ぶほど金づちで叩いてみた。
「ねぇ、本条さん、ガスバーナー使ってもいいの?」
「当てたところか熱を持つだけで、焼き切ることは不可能ですけどね」
騒がしいので、レオは離れて、物陰から顔だけ出して、様子をうかがっている。
本条恵美が扉のカメラレンズを覗きこむと、3つのダイヤルが自動でカチカチカチカチ音を立て、3分ほど回り続ける。
3つのダイヤルがストップすると、レバーを達也と一緒に下げて扉を開けた。
「うわー、ちょっとすごすぎて引くわー」
「なんかかっこいいですね」
谷崎麗と清水真奈美が言った。
達也が本条恵美の顔を驚いて見ると、恵美は達也に笑顔でウインクして見せた。
「扉に小さな穴が9個空いているでしょう。この穴の奥にカメラレンズがついているの。この穴に特殊工具を入れようとすると高圧電流が流れる。で、レンズが破壊されないようにシャッターが閉じる。ダイヤルは手回しでは合わせられない。3つ同時に回して合わせていかないといけないから」
達也としては冷蔵庫っぽいけどダイヤルとレバーのついた箱と思っていたのに、かなりすごいものだとわかった。
「じゃあ、達也くん、また金庫を閉めておくわね」
「うん!」
隆史に「故障したら無理やり開けてから、再発注するのに中身のお金じゃぜんぜん足りないから、壊れたら捨てよう」と言われる金庫に、達也があずかった「うさぎさん」は保管されることになった。
達也は清水真奈美と一緒に、デジタルカメラで、レオを撮影してみた。
「あら、これはセンスありですね〜」
清水真奈美は達也の撮影したレオの目のアップの画像にしきりと感心していた。
谷崎麗は達也と一瞬コーヒー豆を手動のコーヒーミルで挽いて、豆の種類がちがうと香りのちがいがあるのを嗅いで比べてみたりした。
かなり甘めのアイスカフェオレを達也は麗と一緒に作り、生まれて初めて飲んだ。
「楽しそうだな。でも、達也はここが探偵事務所だってわからないんじゃないかな?」
「いいんじゃない、遊びながらいろんなことができるってことがわかれば」
谷崎麗に隆史が笑顔でうなずいた。
「麗って、子供好きだったんだな」
「隆史さんほどじゃないと思うよ。子供の頃、遊んでもらって楽しかったよ」
隆史が麗の頭を撫でた。
(隆史さんの子供を、産んであげたいな)
と、ふたりの様子を見ていた本条恵美は思った。

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