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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 644

休みの日も急に呼び出されて、ほとんど家にいない父親は、何よりも出世を望んでいた。
子供の本条恵美は、父親に甘えたいことを、いつでも家にいる母親に思うがままに言うことができた。
「でも、母親のほうが私よりさみしかっただろうなと、大人になってから思いました」
谷崎麗が「隆史さんは、子供の頃はどんな子だったんだろうね」と言った直後に隆史がタクシーに乗って帰ってきた。
「ただいま。もう達也は寝ちゃった?」
「おかえり、達也くんはレオと寝てる。今、ちょうど隆史さんの話をしてたところだったんだよ」
清水真奈美は、隆史と麗の会話を聞いていて、夫婦みたいな会話だと思った。
「恵美、何もなかったか?」
「はい。麗さんが達也くんをお風呂にいれてくれたり、清水さんがレオのブラッシングをしてくれたので、とても助かりました」
「麗も男の子とお風呂に入って体の洗いっこができる、大人の女になったか」
「隆史さんも洗ってあげようか?」
谷崎麗がにやにやしながら言った。
「日替わりで達也は、三人とお風呂に入るのか。子供の頃の俺みたいだな」
それを聞いた本条恵美のキーボードを叩く手が止まり、隆史の顔をじっと見つめた。
「隆史さんを、毎日、日替わりでちがう女の人が、お風呂に入れてくれたんですか?」
「小学生になったら、もう一人でお風呂に入ってたけどな」
「本条さん、隆史さんは檜垣家のおぼっちゃまだから、常識で考えたら、聞けば聞くほど、ありえない感じだから」
谷崎麗が本条恵美に言った。
「子供の頃の檜垣さんが寝るときは、毎日ちがう女の人が添い寝してたりして」
清水真奈美が冗談で言うと、谷崎麗と本条恵美が顔を見合せた。
隆史の荒療治の一件を湯治場で本条恵美は、隆史から聞いている。子供だった谷崎麗は、その荒療治の真っ最中に隆史に夜這いした。
「夜伽のことかな。達也ぐらいの頃は、ふたりが右と左でくっついてきて、じゃまだなぁって思ってたよ。小学生になったら、学校に近いアパートで一人暮らしを始めたから、ふとんをひとりで広々と使えてうれしかったなぁ」
「……くっついてきて?」
清水真奈美は顔を赤くして、もうそれ以上、何も言わなかった。

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