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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 642

すると倉持志織が「達也くんと松澤梓さんも、ここに連れて来てしまえばいいのではないでしょうか?」と言い出したので、谷崎麗と清水真奈美を驚かせた。
「隆史様、松澤梓さんには、美和さんが結婚生活を続けていくことがなぜできなくなったのかを知ってもらって、高坂貞人と再婚すればどんなトラブルが自分の身に起きるのかしっかりと考えてもらったほうが良いと思うのですが」
「幼稚園には、美和さんから息子と二人で旅行に出かけるので休みますと連絡を入れてもらうか、夫のドメスティックバイオレンスから逃れるために、保護施設に入りますのでと幼稚園に説明すれば、幼稚園側も協力してくれる可能性は高いかもしれません」
本条恵美がそう言って、倉持志織とうなずき合っている。
「隆史さん、人妻と子供と愛人を全員拉致してくるつもりなの?」
谷崎麗が、それは犯罪なんじゃないかと思って隆史に聞いた。
「そうしたとして志織のところには、問題はないのか?」
倉持志織は「夫からのDV(ドメスティックバイオレンス)から逃れてきた女性たちを保護してきた施設なので問題はありません」と隆史に説明した。
「なあ、達也とレオだけ、恵美の事務所であずかるのはダメかな?」
子供の美和は達也を「おとうと」だと思っているが、自分が性的虐待を受けた年頃になった達也を守りたいと強く望んでいる。
ただし、身代わりの美和という人格を作ってしまうほど、強い大人への不信感も抱えている。
美和は達也を連れて、保護施設から逃げ出してしまう可能性もあるかもしれないと隆史は考えた。
「行くあてもないのに逃げ出して、子供の美和が絶望して、達也を信頼できない大人の松澤梓に渡すぐらいなら死のうと考えたら、本当にやりかねない。松澤梓と美和が同じ施設にいて、二人とも達也の居場所を知らなければ、達也に対して平等な状況だから、過剰に達也を守ろうとはしないと思う。俺があずかっているって言えば美和は納得すると思う」
すると恵美は、谷崎麗と清水真奈美に、にっこりと笑いかけた。
谷崎麗と清水真奈美の二人で、達也と猫のレオがさみしがらないように、一生懸命お世話をする。
本条恵美はもしも、貞人やカズキが探偵事務所に浮気の調査をしたことに、家の中に残っているものから気がついてやって来たら撃退する。
「隆史様、松澤梓という女性の説得と、美和さんの保護は私に任せて下さい」
倉持志織は、隆史に微笑を浮かべてそう言った。
「う〜ん、まあ、ちょっと心配はあるけど、みんなで協力してもらえれば、なんとかなるかもしれない。俺だけじゃ、どうにもできないから」
松澤梓と旧姓に戻った佐伯美和が、達也と猫のレオの、3人と一匹で仲良く暮らすことになるようになるとは、隆史はまったく予想していなかった。
さらに倉持志織をリーダーとする〈天満教〉の信者データベースの中に「レオ/ヒマラヤン」と人間以外の動物の信者として初登録されることになった。
倉持志織は、松澤梓が高坂貞人やカズキと関わっている心の裏側には、何か悩みを抱えているのではないかと、直感的に察知していた。

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