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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 65

警官が踏み込みをかけていれば、レイプは被害者の告訴がなくても公訴を提起できる犯罪なので、隆史を留置場にぶちこむことができた。
隆史は現行犯逮捕されないように根回しをしてあった。
単純に公安の捜査を中止させることもできたが、本条恵美をレイプするため、本条恵美の任務失敗の結果ということで捜査を中止として処理するように指示した。
隆史に捜査官であることを知られてしまい、そのまま和姦で性交して任務を放棄したということですでに処理され、本条恵美はこの後、処罰を受けて公安から外される。
「運が悪かったな。俺じゃなくて普通の客が相手なら、そのまま援助交際グループとクラブ〈パンドラ〉を摘発できる手柄を上げられたところだったけどな。どうして俺に捜査官だとバレたと思う?」
隆史はベッドの端に腰を下ろして本条恵美に話しかけた。
本条恵美は公安内部に、隆史へ捜査情報をリークした者がいると気づいた。
「まさか、そんなこと、ありえないわ」
「気づくのが遅い。組織に忠実なだけの犬は、不測の事態のときには利用されて捨てられる。任務は失敗、本条恵美は責任を取って処罰される。降格か減給かは俺が決めたことじゃないから、俺を恨むなよ」
「あなた、何者なの?」
「俺の名前は、檜垣隆史。妊娠するか、警察を辞めることになったら、クラブ〈パンドラ〉の島田理紗子のところかNPO団体の〈天満〉の倉持志織のところに来ればいい。どちらも人手不足だからな」
「……檜垣隆史」
恵美は目の前の小太りの豚野郎が、警察の上層部だけでなく、いわゆる名士と呼ばれる権力者たちが、逆らえば消されるとおそれつつ、接触して利用できないかと考えているある意味で憧れの存在だと、のちに知ることになる。
「私をこのまま犯してもかまわない。誰があなたに捜査情報を漏洩したのか教えて」
「知ってどうする、復讐するのか?」
隆史に情報を漏洩した内閣総理大臣の名前を、あっさり恵美に暴露した。
「テロリストになりたいなら別に止めないが、復讐して殺害しても、また別の総理が選ばれて就任するだけだ」
「私をからかってるの?」
「俺は公安の犬とちがって嘘が苦手だから。そーだよな、信じないだろーな。まいったな。じゃあ、ここに呼んでやるからな」
隆史が素っ裸のまま内閣総理大臣の直通の番号へ電話をかけて、ラブホテルに呼びつけた。
一時間後には、あわててやって来た内閣総理大臣と公安のボディーガード三人が、ベッドの脇に立った。
「私はこの豚野郎に犯されかかってます、助けてって言ってみるか?」
隆史がソファーで全裸のまま、恵美に言った。
愕然としている恵美は、ただ総理大臣の顔を見つめるだけだった。
「檜垣様、何か問題でもあったのですか?」
「捜査情報を俺にリークしたのがあんだだと教えても、この捜査官が信じないから来てもらっただけだ」
内閣総理大臣のこわばっていた表情が、ポスターになりそうな作り笑いに変わったのを恵美は見た。
「最低」
恵美が内閣総理大臣の作り笑いに向かって、腹の底から憎しみを吐き出したように、一言だけつぶやいた。
「私がここに来たことは内密に」
恵美にそう告げると、内閣総理大臣は肩をゆらしてラブホテルの部屋から立ち去った。

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