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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 637

倉持志織はあくまで自分は〈天満教〉の教祖代理で、他の信者の人たちの相談を受けることはあるが、本当の性の悦びの前では人は平等、だから美和が「本当の女の悦びを、隆史様と出会い与えられたのは幸運なことだと思います」と目を輝かせて話したのを聞いて、美和は思わず納得してうなずいてしまっていた。
「檜垣さんとのセックスがものすごく気持ちいいのは、私だけじゃなかったんですね。もしかして、不倫しているから、すごく気持ちいいのかと思ったので、心配だったんです」
「美和さんが離婚なさっても、変わらず気持ちいいと思います」
「倉持さんは、檜垣さんの愛人なのはわかりましたが、好きな人が他の女性とセックスをして目の前に連れてきても、嫌じゃないんですか?」
「隆史様がセックスで女の悦びに目覚めさせて下さってなければ、美和さんは過去のトラウマにふりまわされたあげく、過去の体験のフラッシュバックで破滅していたでしょう。隆史様が私の知らないところで、女性をまた一人救って下さったことを、私は誇りに思います」
(この人、なんかすごい!)
美和にとって予想外の返答を優しい微笑を浮かべて話す志織に、とても感動してしまっていた。
「志織、宗教の話は俺の用事が済んでから、二人でやってくれ。俺のほうが恥ずかしくなってきたじゃないか。美和がかわいい女性だと思っただけで、別に破滅から救おうとか考えてなかった。世界中に女性がたくさんいるなかで、志織や美和に俺が出会う確率で考えたら、ちょっとは奇跡的かもしれないけど」
ちょっと女性二人に自分とのセックスが気持ちいいと目の前で話されて、気まずい隆史なのだった。
隆史は自分のスマートフォンを倉持志織に手渡して「恵美たちから連絡があったら、ここに合流するように伝えてくれ」と言っておいた。
子供の頃の美和と話している間はできるだけ電話に出たりしないで集中したい、ということらしい。
隆史は高坂美和に「これから催眠で子供の頃の美和に、大人の美和を俺に下さいって挨拶しておきたいから呼び出してみる。美和も俺が合図をしたら、目を閉じて、子供の頃の自分に私と交代してって念じてみてほしい。いいね?」と言った。
美和がこくんと小さくうなずいた。
それまで志織の話を聞いていた時のうなずきかたと違っていたので、隆史と志織が顔を見合せた。
「いつから入れ替わってたんだ?」
隆史が美和に話しかけた。
「大人の美和がこわかったことを思い出してから。ちゅーしてくれたとき」
「ああ、俺の頭をなでなでしてくれたのは、ちびっこのほうの美和だったのか」
「うん、そうだよ」
にこにこと笑っている美和は、さらに年齢よりも若く見える。雰囲気が明らかに変わったのを倉持志織は感じた。
「お兄ちゃんには、いっぱいきれいなお姉さんのおともだちがいるんだね〜」
「車に乗ってきたときにそんなことを考えてたのか。どんな話をしてたのかは、わかっちゃったよな。子供には聞かせたくない話だったんだけど」
子供を絞殺する事件と高坂貞人の両親について、本条恵美たちに隆史は調べてもらっている。
「お兄ちゃん、美和とまたちゅーしてくれるの?」
クスクスと笑って美和は立ち上がると、隆史の隣にいる倉持志織に近づいて「どいて」と言った。少し険しい表情を美和はしている。
ドラッグを使われ監禁レイプされたショックで、幼児退行を起こした小野田美樹の世話を、隆史から頼まれてしたことが倉持志織にはある。
「はい、どうぞ」と倉持志織は笑顔で場所を変わってあげた。
志織がどくと「ありがと〜」とにっこり笑って美和が隆史の隣に、ぽすんと座った。大人の女性がそっと腰を下ろすのとは明らかにちがう動きだった。
「ちゃんとありがとうって言えるのか。うん、美和はいい子だな」

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