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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 636

「美和さんの話から、離人感、解離性健忘は確認できました。〈天使の涙〉を服用の影響かはわかりませんが、性行為の時に自分が自分のことを観察しているような感じになるということが服用後にはたびたびあったようです。また絞殺されかけたことや相手の名前も思い出せなくなった健忘が確認できます。ただし、解離性同一障害を発症しているかについてはわかりかねます」
「確かに途中でぼーっとしたりしてたような……メスガキちゃんの方にうっかり主人格が移ったりしてた可能性もあると思う。志織、治療しないと生活に支障がありそうかな?」
「それが、隆史様とのセックスがものすごく気持ち良かったのがきっかけで、幼少期の自我と現在の自我が統合されて、記憶の途切れもない状態になっているようなので、治療の必要はありません」
「メスガキの美和にも会って話してみたい。俺ならできるかもしれない。志織、美和を呼んできてくれる?」
応接室に志織に連れられて、美和がやってきた。
「志織から話を聞いたよ。大人の美和にはちゃんと確認できたけど、子供の美和にも確認しておきたい」
「檜垣さん、確認って、その、それは……離婚の話ですか?」
ちらっと、隆史の隣に腰を下ろしている倉持志織の顔を美和は見た。
(美和さんは、愛人になる約束をしたことを、どうやら私に知られたくないようですね)
隆史から倉持志織は、高坂美和を愛人にしたと聞かされている。
倉持志織には、自分以外の愛人たちに対する嫉妬はまったく無い。むしろ、隆史とのセックスの素晴らしさを語り合える仲間意識、同じ信仰の奇跡の悦びを知る貴重な体験者と本気で思っている。
隆史は愛人どうしで嫌ったり妬み合うよりかはましだと思い、倉持志織の熱い思い込みはそのまま放置している。
「隆史様、私は席を外しましょうか?」
「志織、あとであの時、言った言わないってトラブルにならないように証人になってもらいたいんだけど」
倉持志織はため息をついて、ソファーに座り直すと高坂美和に「私も檜垣隆史様の愛人の一人です」と、隆史との出会いの思い出を話して聞かせた。
「檜垣さんは教祖様なんですか?」
「教祖にはならないって、ずっと志織に言ってるんだけど」
「私は美和さんも、隆史様の奇跡の悦びを体験なさった貴重な女性だと思っています」
「ここでしばらく暮らして、志織の手伝いをしてくれたらありかたいけどね。まわりに同調して〈天満教〉の信者にならなくてもいいけどね。志織は人に優しくて、いい女なんだけど、がんばり屋さんすぎて無理しがちなところがあるから」

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