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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 634

「くすぐったい……んっ……」
図書館の多目的トイレで「お兄ちゃん」に美和がクリトリスを舐められたり、シャツをめくられて乳首を舐められているとは気づかれていなかった。
美和は親にかまわれることも、遊ぶ友達もいらなかった。
「お兄ちゃん」がだけいれば良かった。
気持ちいいことが、いけないことだと思わなかった。
毎日「お兄ちゃん」が来るわけではないので、我慢する日もあった。
本当に兄妹だったらいいのにと、美和は思っていた。
そして、首を締められ殺されかける日が訪れる。
気がつくと、家のテレビの前の畳の上で横たわっていて、帰宅した母親に起こされた。
「お兄ちゃん」の顔は覚えていて、好きだったことは覚えているのに、名前も思い出せなかった。
美和は子供を産んで育てていて、達也が幼稚園に通い出す頃になると、それまでは平気だったのに、抱きしめたり、体にふれたりするときに、ちょっとためらってしまうことがあった。
特に頭を撫でることは、前は癖になるぐらいしていたのに、しようとする時にはためらいを感じるようになっていた。
さらに、達也が「ママ、大好き」と言ってくれても、どうせ他の家の子たちが言っているのを真似して言っているだけと感じてしまうようになった。
「愛情不足で育っていると、他人の愛情表現に対して疑り深くなってしまい、相手が言葉で愛情を表現してもすぐには鵜呑みにしない傾向があります」
倉持志織は隆史にそう話した。
美和は夫の貞人、息子の達也、浮気相手のカズキ、以前の高校生の頃の彼氏にもそうだったけれど、自分の本音をぶつけたいのですが、具体的なことは相手に口にしないで、不安になったり、イライラしたり、悲しくなったりだけで、相手に言いたいことを言えず終わらせてしまうことがほとんどだった。
「恋人から嫌われてしまっては自分に愛情を与えてくれる人がいなくなってしまうと恐れているので、喧嘩になった時も本気でぶつかりあえません」
美和は愛情不足で育った人の陥りがちな傾向が、美和の行動には顕著に現れていることを隆史に説明した。
「美和は、達也を息子だけど、小さな一番身近な恋人みたいに感じ始めたってことなのかな?」
「そうです」
美和は達也が他の大人の女性に親切にしてもらってうれしかったことを報告されるたびに、ダメな母親だと自己嫌悪を感じてしまい、かといって夫にも相談できずに、一人で悩んでいた。
「他にも愛情不足で育った人たちが陥りがちな傾向として、束縛しがちなところが目立つこともあります」
倉持志織は隆史に説明した。
自分に愛情を与えてくれる恋人を失いたくないので、相手の自由を奪ってでも他の男性・女性に気持ちが移らないように必死になる。
恋人のスケジュールを細かく把握したがり、恋人が仕事で出張する時でもついていけそうなら「私も邪魔しないから一緒に行く」と言うほど。
恋人が「仕事だからついて来ないで」と言っても「仕事のフリして浮気してるんでしょう」と疑うことは、よく聞く話である。

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