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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 633

親が料理をしていたり、パソコンで仕事をしていたり、スマートフォンで話していたり、ネット検索をして動画をながめていたり、子供につきっきりのタイミングばかりではない。
子供が甘えたい時に、甘えさせてもらえるかどうか。
タイミングの問題で、どれだけ親が子供のことを気にかけているかは、実はあまり関係ないことがある。
子供が甘えたいとき、かまってほしいときに、必ず相手をしてくれる相手が親や人間とは限らない。
お気に入りのぬいぐるみだったり、絵本だったり、同年代の子だったりする。
100%の大満足でも、0%の不満でもない。
子供は、自己満足できさえすればいい。
美和もそんな、ごくありふれた普通の女の子だった。
子供で鳩をながめたり、野良猫が昼寝していたり、犬の散歩をしている人がたまに犬をさわらせてくれたり、這っている芋虫をながめたり、蟻の動きをしゃがんで見つめていたり、美和はペットがほしかったが、ペットの飼育禁止のアパートだったので、家の中にいるより、公園にいるのが好きな子供だった。
両親が共稼ぎで、土曜日や日曜日は父親か母親のどちらかは、美和の食事の支度のために家にいるが、疲れていて眠りこんでいることがあると、公園に一人で来ていた。
そこで話しかければ、何かしら返事をしてくれて、抱きついても嫌がることもなく、たまにお菓子やアイスも分けてくれる、公園に行くと会える「お兄ちゃん」を美和は見つけてしまった。
「お父さんやお母さんに僕のことを話したらいけないよ」
「なんで?」
「僕は夜のお星さまから来たから、きみが話したら、星に帰らされて、いなくなっちゃうから」
「いなくなっちゃヤダぁ」
「誰にも言っちゃいけないよ」
「うん!」
公園には鍵のかかっていない物置小屋もいくつかあった。近くに、図書館もあった。手をつないでスーパーマーケットに連れて行ってもらえることもあった。
美和のよくいたトイレが見える距離にある、ベンチのまわり以外から「お兄ちゃん」がいるときは行動範囲が広がった。
そして、美和は人のいないところで「お兄ちゃん」に耳を舐められたり、首をそっと撫でられたり「お兄ちゃん」だけがしてくれる、気持ちいいことが好きになっていった。
美和は公園のトイレより、図書館のトイレのほうが臭くなくて好きだった。
公園から美和は、図書館に行くようになった。小学生になると学校が終わると図書館に行くのが習慣になっていた。
本を読むためではなく「お兄ちゃん」が来てくれるからだった。
宿題も家でやるより「お兄ちゃん」に、頭を撫でられながらやるほうが楽しい。
図書館と達也に言われたときに感情が爆発したのは、そのことも関係している。
「いつも仲良しね」
「うん、お兄ちゃん大好き」
図書館員には本当の兄妹と思われていたと、美和は思う。

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