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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 631

カズキに惚れたのは、貞人は危険でまた殺されるかもという不安から、子供の頃の美和の心が必死に助けを求めていたからだった。
とても優しくエッチな気持ちいいことをしてくれる「お兄ちゃん」が欲しいという気持ちと、助けてほしいという気持ちの、強引に忘れられて時が止まってしまった美和の中に隠れている子供の心は、隆史に頭を撫でられた時に、大人の美和と一緒に頭を撫でられていた。
檜垣隆史は、気持ちいいことをしてくれる「お兄ちゃん」で同時にこわくない助けてくれそうな存在だった。
美和が髪型や服装を変えた時、子供の頃のかわいいと「お兄ちゃん」に言われたい気持ちに、大人の美和は誘導された。その時の「お兄ちゃん」は貞人や達也ではなく、カズキだった。
達也をぶった時は、助けてくれる人を探すのをじゃまする存在に対して、美和の子供の心が暴力をふるった瞬間だった。
もしも美和が催眠で年齢逆行で大人の美和の自意識から、子供の頃の美和の自意識に戻っていたら、もっと事態がこじれる前に美和の心はバランスを見つけられていたかもしれない。
大絶頂のあとキスをねだった時、美和の隠れれていた子供の心もひとつになって隆史にキスをねだっていた。
今の美和は、こわくて隠れた子供のままの心も、自分そのものなのだと理解できていた。
高校生の時に、彼氏と親に内緒でこっそり飲酒したのは、内緒でこっそり、というところに美和の子供の心は、高校生だった美和の心もどきどきさせた。
そのあと彼氏に体を求められたときも、美和の子供の心はえっちなことをしてくれる「お兄ちゃん」を求めていたから、受け入れて処女を喪失した。
そのあと、デートのたびに体を求められていると、また首を締められて殺されかねないと美和の子供の心は警戒して、美和は高校卒業と同時に彼氏とは連絡を取らなくなった。
そう考えると、いろいろな自分の行動がなんとなく雰囲気に流されてそうしたのではなかった、と美和には納得できた。


二時間以上、コインパーキングで待たされて谷崎麗はイライラしていたか、本条恵美や清水真奈美が谷崎麗をなだめていたので、高坂家に谷崎麗が隆史を迎えに行くことはうまく回避されていた。
この日、高坂貞人は残業で深夜になるので家に帰らず、翌日の夕方に達也を仕事帰りに迎えに行くという連絡があったと松澤梓から連絡があった。
松澤梓に隆史は、高坂貞人の情報は本条恵美に連絡するように〈神眼〉で催眠暗示をかけておいたからだった。
正確には、貞人は社長の佐倉花凛と密会してSMプレイをしていたのだが。それは松澤梓や隆史たちはしらない情報である。
隆史が、気持ちが落ちついてふわっとした優しげな雰囲気になった高坂美和と、手をつないで車に戻ったので、本条恵美は高坂美和が隆史に新しい愛人にされたとすぐに察した。
浮気調査の依頼に来た時とは、明らかに雰囲気や表情が明るくなっている。
まるで別人のようであった。
「麗、待たせて悪かった。俺と美和さんを倉持志織のところに送ったら、三人に調べてもらいたいことができた。俺の代わりに調べてくれる?」
「隆史さん、どこで何を調べるのよ?」
「国会図書館。15年前から16年前の幼児から小学生の低学年の子供が殺されたり失踪した事件を調べて欲しい。殺害方法は絞殺で。事件の起きている場所が集中してないかどうかは注意して。もうひとつ、調べて欲しいのは、高坂正彦、高坂泰子という名前で何か事件はなかったかを新聞記事から調べて欲しい」
国会図書館の開館時間は平日は9時30分から19時までだが、隆史が事前に連絡しておけば深夜まで館内で調べることができる。

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