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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 621

高校生の頃につきあった同級生と初体験は済ませていた美和だったが、二人でこっそり飲酒をして勢いで初体験したあとは、同級生がセックスばかり美和としたがるので、気まずくなり卒業と同時に別れた。
貞人にキメセクされた気づいていない美和は、嫌なのにすごく気持ち良くてたまらなかったのは、貞人が初恋の人という気持ちと、歳上のセックスに慣れた男性だったからだと思い込んでいた。
そして、頭ではいけないとわかっていても、カズキに、美和は恋をしてしまっていた。
夫の貞人や息子の達也のためではなく、カズキの好かれたいためだけに髪型や化粧、服装も変えた美和。
その美和の隣で、ソファーに腰を下ろして珈琲を飲んでいるカズキを美和はうっとりとした目で見つめていた。
「美和さんは、貞人さんをどんな人だと思いますか?」
「達也には良いパパしてくれていると思うんです。でも……」
そのあと黙り込んでしまった美和に、カズキが手をのばした。カズキは美和の頭をそっと撫でた。
「俺で良ければ話してみてよ。貞人さんには内緒にしてあげるから……ね」
泥酔した美和が貞人に「お持ち帰り」された話を、三日目には自分から腰をふって喘ぎまくったことは省略して、カズキにぽつりぽつりと言葉をつむいで話しているのをカズキは何度もうなずいて、肩のあたりを撫でたり、美和の膝の上の手に、手を重ねてやりながら聞いた。
カズキは貞人から、結婚の経緯や「お持ち帰り」したことは聞いてすでに知っている。
「私、貞人さんがしたことは男性として卑怯だと思うんです」
カズキは人が良すぎるから、会社での自分の立場や人間関係をキープすることを選んだのだと、カズキは思った。
それに貞人は美和が受け入れやすいように、ドラッグまで使って気持ちよくさせてくれたのに、この馬鹿女は貞人の気づかいがわかってないのかと、内心ではかなりイライラとしていた。
「軽蔑してるってこと?」
カズキが言うと、美和がうなずいた。
「でも、逃げないで結婚してくれたのは感謝してるんです」
カズキは、この女との結婚やガキのことがなければ、貞人と一生海外で愛し合いながら、ドラッグを売り捌いて暮らすつもりだったのをあきらめて、貞人のそばにいたくて帰国した自分が馬鹿らしく思えてきた。
「あのさ……貞人さんのことは、もう好きじゃないの?」
「生活して子供を育てるために、ただ一緒にいるだけっていうか」
それを聞いたカズキは、自分の体温が怒りに上がった気がした。
(貞人さんが社畜にされながら、ストレスを抱えて稼いだ金で、着飾ったり、働かないでガキと一緒に食わしてもらってるのに、一緒にいるだけだと?!)
「今の生活に不満があるの?」
しばらく、美和が黙り込み考え込んでから、カズキに答えた。
「不満はないんですよ。でも、もう子供の母親とか、家事をする人としてしか見られていない気がするんです。それが、なんだか少しさみしくて」
美和の手に重ねられたカズキの手が、怒りでふるえていた。
「……カズキさん」
美和は顔を近づけてきて、カズキの唇を奪った。
チュッ、と唇をふれあわせるキスだった。
「今、私が一番好きなのは、カズキさんです」
カズキは今すぐここで美和の首に手をかけて絞め殺してやりたいと思う怒りを、ギリギリで我慢した。

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