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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 619

社内で専務派、秘書派、社長派、と派閥で別れているわけではなく、それぞれ個人的につながりがあり、秘書の佐倉花凛にトラブル処理で世話になっている三宅香帆には、事情を説明して協力してもらうことになったらしい。
「3人分」の平社員、高坂貞人にはよくわからない話なのだが、佐倉花凛が総務部に高坂貞人を案内した時に、三宅香帆の様子は明らかにでれでれだった。
32歳の総務部の部長は、他の部長たちが40代後半から50代に比べるとかなり若い。
高坂貞人自身もカズキと同性愛の関係なので、それとなく気づいてしまう。
三宅香帆はレズビアンで、秘書の佐倉花凛にべた惚れしている。
(ふふふ、女神か聖女を見る目つきで花凛を見てたが、とっくに俺のメス豚にしてやった。残念だったな、三宅さん)
丸鷹商事は佐倉花凛が社長になると「女性に優しい職場です」というふれこみで男性8割、女性2割の会社から、女性7割、男性3割の会社へと改変を行った。
その裏には、人事部の部長になった三宅香帆がいた。
のちに貞人は「パワハラ部長」ではなく「セクハラ部長」と三宅香帆を呼ぶようになった。
初日は総務部の社員たちに挨拶をして、自分の机をもらい、パソコンの調整をしているうちに定時になった。
「よーし、3人分、飲み行くぞ!」
総務部の社員たちは、高坂貞人に同情しつつも、そそくさと「では、お先に失礼します」と帰宅していった。
「平社員の貴方が佐伯美和さんをかっさらったら、主任や部長はくやしがるでしょうね。私はそれが見てみたい」
高坂貞人は、焼き鳥(とり皮/たれ)をもぐもぐ食べながら、ビールをかぶ飲みしている三宅香帆の話を聞いていた。
新入女子社員で見た目が「ちょっといい子」がいると、主任あたりは、ちやほやして、仕事を教える。
平社員とはちがうと新入女子社員にアピールしている間の業務は、平社員に仕事を押しつける。
主任になびかないと、結婚している部長が課長に仕事を押しつけて、新入女子社員を不倫に誘う。
不倫した新入女子社員は、誘われなかった他の女子社員を下に見る傾向があるらしい。部長が別の女子新入社員に目をつけると、別れを告げられ、女性社員が会社を辞めていく。
こうした男女間のトラブルは、女性新入社員がいる部署では起きるという。
総務部では受付嬢を、自分の部署の新人女子社員を誘えなかった平社員や主任、自分の部署では社員たちの手前、悪目立ちしたくない課長、さらに女子が配属されなかった部署の部長までが狙うことがある。
「それを総務部に異動してきたばかりの平社員がかっさらって、責任をしっかり取って結婚する。それをやられたら、無責任な男とつきあっている結婚願望がある女子社員は、これはちがうと気づく子も出てくる」
「女子新入社員も承諾して関係を持ったわけですから、それは自己責任では?」
「おー、さすが、3人分。言ってくれるじゃないか。だが、会社に勤めていて、先輩、役職を持つ上司に嫌われたらやっていけないと、それなりに、親や学校では教師やクラスメイトとの関係を気を使って維持してきた子や、見た目が良い分だけ、優遇されてきた子は考えがちだ。それに、それをちらつかせる奴もいる」
「さすが、パワハラ部長」
「それが野放しになってる、野生の王国が私たちの勤めている会社なのよ」
「サファリパーク」
「給料で飼われていると考えれば、そうかもね。あ、生中もう一杯!」

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