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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 610

マリファナを服用したあと、食欲がおさまらない状態が起きることがある。
マンチー、マンチと呼ばれたりマンチーとインドの偉人ガンジーの名前を合わせて、マンジーなど、スラングで呼ばれる状態である。
佐倉花凛の食べる量を見て、貞人はなにげなくチェックしてしまう。マリファナもなし。
貞人とカズキは大麻、いわゆる草系のドラッグは好きではない。吐いてしまう。また、ストーン、体にかかる重力が増したような、そして自分の体が石になったような使用後の感覚が好きではない。
(佐倉とのプレイは、ほどぼどにしておこう。バレると厄介だからな)
薬物使用者であることの他に、貞人にはカズキにも教えていない性癖がある。
「ごちそうさま。佐倉さん、俺に奢るなら、牛丼かラーメン屋でいい。あと、男が一人で入って食べていると、じろじろ見られるスイーツがおいしいお店に行くときは、ついてきてくれたら、とてもありがたい」
「スイーツがお好きなんですね。わかりました」
佐倉花凛は貞人が美和と結婚すると、丸鷹商事の社長に就任した。
社長の横領の証拠と、佐倉花凛に社長の佐久間廣が、愛人にならないかと話を持ちかけた時の音声を、長時間録音できる小型のレコーダーで録音しておいた。
佐伯家の中でも一番の資産家の老嬢、佐伯直子にそれらを渡し「私を社長にしていただけますか?」と花凛は老嬢に直談判した。
「佐倉家のみなさんは、このことを知ってらっしゃるのかしら?」
「いいえ、まだ知りません。しかし、私を本社の社長の秘書として入社させたのは、佐久間廣に疑いを持っていた人がいたのかもしれません」
「横領やスキャンダルの公開は、世間から会社の信用を失います。それを私は望みません。ひとつだけ条件があります。それを貴女がのんでくれるなら、貴女の望みをかなえてさし上げます」
老嬢には目に入れても痛くないほど、気にかけている孫娘がいる。
佐伯美和である。
佐伯直子の溺愛していた息子が、結婚を親族から反対されたので、家を捨て結婚した、屋敷のメイドとの間に生まれた孫娘。
それが美和であった。
「孫娘が結婚したがっている丸鷹商事の社員かいます。その男性を、美和にわからないように、美和と結婚するように貴女に説得していただきたいの。美和とその男性を結婚させられたら、貴女を佐伯グループは、社長就任後も支援いたします」
ハニートラップは暇潰しの悪ふざけではなく、老嬢が孫娘の惚れた男を知るために仕掛けたものだった。
「貴女と高坂貞人を結婚させるわけにはいきません。ですが、美和にわからないように、おつきあいをお続けになるのであれば、こちらも文句はありません」
「お引き受けさせていただきます」
資産家の老嬢、佐伯直子と佐倉花凛は密約を取り交わした。
高坂貞人は、佐倉花凛からこの密約を打ち明けられて、唖然とした。
老嬢が死去すれば、佐倉花凛と個人的に交わされたその密約は無効になること。
以前から佐伯グループから、佐倉グループに、少しずつ株の譲渡が進められていて、佐伯グループと佐伯グループの株の持ち率は、ほぼ同率になるのも間近であることも、佐倉花凛は貞人に打ち明けた。
「……俺には何も得がない」
スーツ姿の貞人は、花凛の部屋のペットに腰を下ろし、ため息をついた。

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