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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 606

ビクッと佐倉が手を引っ込めて、床のおにぎりを見つめてから、目に涙をためて貞人の顔を見上げる。
貞人は目をそらさない。ここで目をそらしたら、隙ができる。
這いつくばって、床に落ちたおむすびを口で片づける、つまり食べろと命令されている。
佐倉は、女としてそれなりには魅力があるはずと、自分の魅力を疑ったことはなかった。くやしい。
「どうした、メス豚、泣くのか?」
しかし、ここで帰れば、貞人の仕事の妨害はしたけれど、相手に要求されたことを拒否して、職務放棄したことになる。そうなれば秘書課トップの立場は剥奪されて、事務員か最悪リストラ対象者にされてしまう。
佐倉は葛藤していた。
「……やるわ」
「あっ、豚のくせに日本語使うなよ。ぶひぶひか、そこは、やるぶひ〜だろ?」
「くっ やる……ぶひ……」
佐倉の目にたまっていた涙が頬を伝う。
貞人はうなずいただけだった。
佐倉は貞人を誘惑するために黒色一色の背中と胸元が開いたIRMAのノースリーブのミニドレス、俗にいうキャバドレスを着ていた。
黒色のミニドレスは、色の対比で、開いた背中や胸元、露出している太ももなどを際立たせる。
這いつくばると、ミニドレスのため、佐倉のスタイルの良さが良くわかる。腰まわりの肉感が、はっきりわかる。
背中まである髪が落ちて顔を隠す。
佐倉が這いつくばり、床に落ちた紅鮭のおむすびに顔を近づけた。
そこで、止めようとする佐倉の気持ちを貞人が命令で砕く。
「喰え、メス豚」
ゆっくり泣きながら、口だけを使いもうすぐ食べ終わる頃、貞人はもうひとつの海老マヨネーズおむすびを、ひとくちかじって、もうひとつのおむすびを落としただけでなく、口に含んだ分もペッと床に吐き出した。
「ぶひぶひって、うれしそうな声が聞こえないな。もう満腹か?」
かじられた海老マヨネーズおむすび。
一度、口に含んで吐き出されたご飯。
「うっ……ふぇっ……うぅぅっ……」
泣き声がおさえきれずにあふれ、肩がひくっ、ひくっと嗚咽するたびに震える。
「ぶひ……くちゃ……ぶひ……くちゃ……」
ひとくちだけかじられたおむすびの方から、佐倉は泣きながら食べた。
残された、吐き出された唾液のついたご飯は、まさに残飯。
買ってきたおむすびは2つだったから、これで終わり。
佐倉がもう食べれば終わるとしか考えずに、顔を近づけようとした瞬間に、貞人から頭を踏まれた。
顔に床と残飯が押しつけられる。
「喰え、メス豚」
そのまま口を開き、舌をのばして少量の残飯を佐倉は飲みこんだ。
椅子から立ち上がった貞人は、佐倉のそばに片膝をついてしゃがむと、髪をつかんで顔をあげさせた。
佐倉は涙と鼻水を垂らして、髪を引っ張られた痛みに顔をしかめている。
貞人は、唇についたご飯粒もふくめて口を覆うようにキスをした。
舌で佐倉の唇についていたご飯粒も、佐倉の舌に乗せながら、舌をねっとりと絡ませる。
「ふぐっ……ん……むぐっ……ふはっ!」
いきなりキスをされ、息を止めていた佐倉の顔は真っ赤になっていた。そして息が乱れて、窒息したせいで頭がぼんやりしている。
貞人は佐倉を抱きしめて言った。
「もう仕事は終わりだ。一緒に帰ろう、佐倉さん」
「あ……ふぇええぇっ!」
メス豚から「佐倉さん」と呼ばれ優しく抱きしめられて、感情が爆発したように佐倉は泣きじゃくった。
貞人は背中をぽんぼんとあやすように軽く抱きしめたまま叩き、少し落ち着くのを待った。
えぐえくと泣き続けている佐倉の手を引いて、エレベーターが上がってくるのを待っていると、初老の男性警備員が、貞人と佐倉の後ろを軽く会釈をして静かに通りすぎた。
エレベーターに乗ると、貞人はもう一度抱きしめて佐倉にキスをした。
一階にエレベーターが到着すると、キスを止めて、手をつないで、そのまま会社の外に出た。

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