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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 601

残業で疲れていたりすると、夜の会社のトイレでシャブを炙りでキメて、ばきばきで瞳孔を開いて仕事をしている貞人でも、切れ目の倦怠感で、やたら喉は渇くが食欲がなかったりする日はある。
いい感じて薬が抜けて、体調も安定してくると、次に悩まされるのは性欲で、カズキがいれば、もう出ないからというぐらい搾り出してくれるが、美和とのセックスと松澤梓とのセックスで、我慢しておくしかないことのほうが多い。
社員恋愛してみたところで、いつ裏切るかわからない女に、シャブやタマが見つけられたらめんどくさい。キメセクの味を教えこんではめてもいいが、分けてやる薬がもったいない。
大学生の頃にさんざんキメセクをして、自分が使うよりも女が使う量が多かった気がして、金の無駄使いだったと後悔している。貞人は節約のためにしかたなく、炙りではなく女の手の甲で血管が出やすいところに打ってやることもあった。打つほうが一晩で使う量は少なくて済むが、その反動は炙りよりもきつい。
「カズキ、モンブランありがとな」
「御主人様はさ、愛人まで作るから、嫁に金を渡せないんだ。ケーキぐらいたまに買っておけよ、脳に栄養足りなくなんだろって強く言えないんだよ」
「それなりには渡してるつもりだよ」
「御主人様のかりにも嫁なんだから、もーちょいキレイにしてやったほうがいいよ。ガキ連れて、一緒に嫁と並んで買い物したりするんだろ。ぱっとしない女を連れて歩くなんて、カッコ悪くなってほしくないよ。なんなら俺が、嫁をエステとか、まともなスタイリストのとこに連れて行こうか?」
「本人のセンスと努力がなくちゃ、すぐ元どうりだから。それに金が足りなきゃくれって言い出すだろう?」
「御主人様、こんなに夫のために我慢してる私が好き、えらい、素敵っていう変態だから、気をつけたほうがいい。前髪とか自分で切って失敗するタイプだよ」
「カズキが女だったら、女優みたいにいつもキレイにしてそうだよな」
「えっ?! 御主人様は、俺に女装させてみたいの?」
「してみるか?」
「俺が女装したら、そこらの女が豚に見えるよーになると思うよ」
バイヤーを摘発しようと、クラブに潜入した捜査官の目をごまかし、カズキか上手く逃げきれたのは、女装してクラブから脱出したからだった。
貞人が新宿の〈4/4 SEASONS COFFEE〉でプリンを食べながら珈琲を飲んで店を出て、カズキに「プリンが上手いぞ」と電話で報告すると
「不倫?」
とカズキが電波が悪く、ちゃんと聞き取れなかったのか聞き返してきたので、貞人が思わず笑ってしまった。女装の話までカズキから出たあと、通話を終えて、貞人が帰宅した。
すると、カズキの予想通り「素敵な自分になれる最新ヘアアレンジ」という本をソファーで美和が読んでいたので、貞人がため息をついて財布から一万円札を手渡し「たまには出かけて、有名なお店でやってもらってみたら。達也がママきれいって、うっとりするかも」と言った。
「パパ、いいの?」
「うん。あの……その本、見てもいいかな?」
前髪のカットのしかた、とかのページがないか気になり、貞人が本に手をのばす
すると、美和は、とても恥ずかしそうな表情で、さっと「最新ヘアアレンジ」の本を抱えて、マガジンラックのファッション雑誌の間に入れてしまった。
そのマガジンラックは、美和の女性誌コーナーで、美和がキッチンと同様に、興味本意で貞人にさわられるのを嫌がるところだった。
(俺の帰りがもう少し遅かったら、前髪の長さとか、自分で慣れてないのに切ってみて、本当に失敗してたかもな)
と貞人は思った。

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