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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 61

「理紗子さんのこと、本田さんはすごく大好きだと思いますけど」
「そうですね」
隆史の話を聞いたレズビアンの玲香と奏は、そう言ってうなずきあっていた。
(理紗子と綾の恋愛関係を、俺との関係でつないでいるってことなのかもな)
隆史はそう考えることにした。
銀座のクラブ〈パンドラ〉の常連客たちのなかには、いわゆる名士と呼ばれる人物たちもいる。島田理紗子が援助交際グループのメンバーに紹介する客たちのことを島田理紗子や副店長の本田綾は把握しているが、売春をしている女性たちは、客の男たちが名士であることを知らない。
警察や検察に顔のきく名士たちがつかんだ情報を、理紗子とセックスしたあとに隆史は聞き出した。
来月、援助交際グループに潜入してくる予定の女性捜査官がいて、名前は本条恵美(ほんじょうめぐみ)という25歳の女性で、人妻の援助交際という設定で接触してくる。
銀座のクラブ〈パンドラ〉が売春斡旋で摘発された場合、援助交際グループの顧客の名士たちにとってスキャンダルになりかねない。
援助交際グループの売上金がいわゆる暴力団の資金源になっている疑いがあるため、潜入捜査官がグループに潜入して売上金の流れを調査するということらしい。潜入捜査官を捜査後は、本人には知らされていないが、まったくちがう部署に転属させることまで、すでに決まっている。
名士たちにも派閥争いがあり、敵対する派閥が牽制のために潜入捜査官を送り込んでくる。捜査官が本当に事件のネタを拾ってくる可能性は期待されていない。
本条恵美は捜査官として優秀すぎた。あれもこれも派閥争いとは関係なく摘発する捜査官を、どちらの派閥もひそかに処分することにしたのだろう。単純にいえばリストラだ。
公安警察(警備警察)が担当するのは、暴力主義的な破壊活動や国益侵害になるような行為についての捜査や取締、わかりやすく言えば、テロ、政治犯罪、学生運動、外国による対日工作など、日本全体の治安や国家体制に影響を及ぼす可能性のある事案を扱う。
50人以下の小さな援助交際グループに公安部が潜入捜査官を送り込んでくる。
「この国は平和だな」
隆史があきれたような声でつぶやいた。
公安警察よりも裏の権限をもて余している隆史と、潜入捜査官が接触することを想定していないようなので、理紗子に「この案件は、檜垣隆史があずかる」と名士たちに伝えるように頼んだ。
本田綾には、潜入捜査官をグループに採用して俺を初めの客につけるように伝えた。

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