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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 588

谷崎麗がゆっくり戻ってくると、本条恵美は自分のデスクのパソコンの前に着席しており、隆史はソファーでくつろいでいる様子だった。
本条恵美の様子が何も普段と変わりません、というふりをしているが、少し頬が赤らんで「……はぁ」とため息というよりも、もっと色っぽい吐息を洩らして、ちょっと、ぼんやりしているようだった。
(隆史さん、私がいない隙に、本条さんに、絶対キスしたり、オッパイ揉んだりしちゃった感じがバレバレですけど)
「隆史さん、浮気って、どこまでが浮気だと思う?」
谷崎麗が、スマートフォンで何かを調べている隆史に声をかけた。
「それは世間一般の話か、それとも、俺の思う浮気の話か?」
「隆史さんの考える浮気の基準」
「んー、それは例えば、麗や恵美が何をしてたら俺がヤキモチを焼くかってことだよなぁ……キスしてたら、かな?」
それを聞いた谷崎麗がソファーから立ち上がると、本条恵美のそばに歩いて行くと、ニヤリと笑った。
「……んんっ……ん……っ……ふぁ……っ」
本条恵美が谷崎麗にキスされて、舌まで入れられていた。
唇を離した谷崎麗が、ソファーに座って二人を見つめる隆史の顔を見ながら、本条恵美に抱きついてみせた。
「あらあら」
本条恵美は優しげな手つきで、聖母のような微笑を浮かべて、谷崎麗のポニーテールの髪を撫でた。
本条恵美は、麗が隆史をからかっているとわかっている。舌をちろっと出して、恵美を上目づかいでちらっと見たからである。
(へへっ、ごめん、ちょっと協力して)
という感じの表情だった。
隆史と恵美が仲良くしてるのを見て、麗は隆史にちょっぴりいじわるをしたくなったのだろうと恵美は判断した。
ソファーから急に立ち上がった隆史が
「な、なんだと……麗はボーイッシュな感じだと思ってたが……レズで、タチなのかっ?!」
と麗に言った。
「……えっと、これは……。 うわぁぁっ、これはどういう状況なんですかぁっ!!」
三人がその声にハッと事務所の入口を見ると、呆然としている清水真奈美が立っていた。
「三人とも、お客様が急に予約なしで訪ねてきて、そんな悪ふざけしてたら、お客様帰ってしまいますからね」
「びっくりさせてごめんなさいね」
本条恵美が清水真奈美に言った。
「ごめーん、真奈美さん」
麗が清水真奈美にバグしている。麗が自由奔放な性格なのはわかっているので、真奈美は麗に抱きつかれて、はぁ〜っとため息をついていた。
「俺まで怒られたのは納得できん」
「檜垣さんがいながら、ここのオーナーなのに、一緒に悪ふざけしてどうするんですか」
隆史にだけ、清水真奈美がちょっと厳しい口調で言った。
「これを、ちょっと見て下さい」
清水真奈美が撮影した画像を本条恵美に見せた。
ヒマラヤンを飼っている浮気相手の女性の部屋の玄関前に、依頼人の夫ではない男が、A4サイズの封筒にガムテープを巻いた小さな包みを、ネコを抱いた女性に手渡している瞬間だった。
画像を見た本条恵美の口元から、微笑がすっと消えた。
「宅急便じゃないな、これは」
隆史がぽつりと言った。
「他にも男がいるんじゃないかと思ったので、張り込みしてみたんですが」
「清水さん、撮影されたことは気づかれなかった?」
本条恵美が真奈美に、少し緊張した声で質問した。
「大丈夫だと思います。撮影した建物とは距離がありますし、こちらを双眼鏡でも使わなければ撮影されたと思っても、顔を確認されることはありません」
「隆史さん、これって……もしかして覚醒剤?」
谷崎麗が隆史に言うと「大麻かもしれないし、幻覚剤かもしれない。おかずを作りすぎたからおすそわけ、ってわけじゃないのは確かだな」と答えた。

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