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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 585

人体の脳の神経細胞およびグリア細胞の情報伝達システムを活用する媚薬。
それは一度摂取すれば、自動で檜垣家当主の精液対策を人体が形成するために、〈神眼〉や以前の媚薬にともなう女性の疲労感を最小限に軽減したものとなっている。
改良型媚薬は〈神眼〉や以前の媚薬を使用しなくても檜垣家当主との性交を可能としたのである。
そこで隆史は、相手の女性が性体験の不足に対し、大絶頂に耐えられるように訓練する旧タイプの媚薬ではなく、改良型媚薬で、谷崎麗とのデートにのぞむことにした。
隆史はこうしたことを本条恵美に説明して、谷崎麗とデートすると伝えたわけではない。
隆史がデートすれば当然セックスするつもりだろうと察して、恵美はうらやましいとふと思ってしまった。
「わかった。考えておく」
と恵美とのデートに対して、前向きな隆史からの返答がもらえたので、うらやましさは嫉妬に変わることもなかった。
驚いたのは一時間後に、寝たけれど、すぐに隆史が来るかもと気になり、すぐに目を覚ましてしまい、事務所に戻ってきた谷崎麗本人だった。
話を聞いた谷崎麗は、まだ書類作成中の本条恵美の顔を見つめてしまった。
本条恵美がにっこりと笑って、うなずいてくれたので谷崎麗はほっとした。
(まったく、隆史さんは私とのデートのお誘いを恵美さんの前であからさまに見せたら、恵美さんがどんな気持ちになるかわからないのかな。隆史さんは女心がわからなすぎだよ)
浮気男と愛人のように、こっそり恵美に内緒でデートしようと隆史に誘われるよりかはましだと、谷崎麗は考えることにした。
そんなことしてバレたら、麗は恵美に気まずくて、実家の湯治場に逃げ帰るしかない。
隆史が恵美のいないところで麗をデートに誘って、それを隆史が麗のいないところで恵美に話すぐらいの気の使いかたをしてほしい、と谷崎麗は思った。
隆史は10歳だった麗とゆびきりげんまんをして、デートの約束したことを本条恵美に話して聞かせた。
それを思い浮かべて本条恵美が、10歳の麗が隆史が湯治場から帰ると言われて連れて行けと泣いてせがむ姿や、頭を撫でてやり、ゆびきりげんまんをしてデートの約束でなだめている時の顔まで思い浮かべてしまい、隆史の優しさを、またひとつ見つけた気かしたのだった。
「隆史さん、たしかにこの回復ポーションがすごいのはわかったけど、今からデートに行くつもり?」
このあと弁護士の矢崎大介が探偵事務所に来て、資料を確認して弁護を引き受けるか本条恵美と話し合いをするのを、麗が見ておきたいと隆史に言った。
矢崎大介と隆史が名前を聞いて「ああ、ブラック弁護士か」と言った。
弁護士費用の多寡に関係なく誠実に事件の処理をする弁護士は多い。だが金で動く弁護士も存在する。
弁護士費用には弁護士への依頼時に払う「着手金」と紛争解決時に払う「報酬」があり、いずれも依頼者と弁護士の間の契約で原則として自由に取り決めることができる。

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