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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 584

「渉くんを襲おうとしたヤクザを雇った奴を見つけたよ」
田口純也という〈天満教〉から逃げた信者がいた。檜垣隆史の別荘に暮らす愛人の中島玲香を拉致しようとする計画を実行した犯罪グループに、田口純也は関与していた。
芸能プロダクション「シズノエンターテイメント」の管理職だったが、現在は逮捕され、余罪を追及されているところである。
「その件の関連で、今日は来たというわけですか?」
「いや、麗とデートしに来た」
本条恵美のキーボードを打つ手が止まった。しばらくの沈黙のあと、本条恵美が作業を再開した。
「麗がこっちに出てきたら、デートに連れて行く約束をしてたから。恵美も俺とデートしたいの?」
「もちろんです」
本条恵美は隆史のほうを見ず、画面から目を離さずに答えた。
「恵美は俺と行ってみたいところとかあるの?」
「おまかせします。いかがわしいところでなければ、どこでもいいです」
「わかった。考えておく」
恵美が返事を聞いて、にっこりと笑い隆史の顔を見た。
谷崎麗。
檜垣隆史の許婚で、現在21歳。
麗が10歳の頃に隆史と一夜を共にし、秘技〈神眼〉を隆史に継承した、と同時に隆史の生命の危機を救った。
檜垣家の当主は許婚の巫女から、催眠の秘技〈神眼〉を継承するのがならわしである。
檜垣家当主の精液は、女性に強烈な快感をもたらすが、その反面で極めて妊娠させにくいという欠陥がある。
檜垣家の古文書に残された古い伝承によれば、男性に檜垣家当主の精液を摂取させると、摂取した男性は絶倫となるが、のちに衰弱して死に至ると伝えられている。隆史の父親、先代当主の檜垣雅樹の恋人、谷崎龍之介によれば衰弱は檜垣家の秘伝の回復薬を服用することで死を免れることが可能、という記録が残されている。
女性に摂取させた場合は、大絶頂のために自我崩壊や心臓麻痺による即死が引き起こされる。
その対策として、先代当主の檜垣雅樹が考案した対策があり〈神眼〉の催眠によって全身の感度をあげ、事前に何度も絶頂させることでショックを軽減するというものであった。
谷崎麗にも檜垣隆史に〈神眼〉を継承する巫女の役目を果たすため、乳幼児の頃に本人の意思とは関係なく〈神眼〉の秘技が与えられている。
そのため、谷崎麗には〈神眼〉による当主の精液対策を行うことができない。
湯治場では〈神眼〉の感度上げの方法と同様に、媚薬によるショック対策は媚薬作成時に触媒となる素材が入手できず、また湯治場の湯により媚薬の効果が半減するため使用できなかった。
谷崎麗は、檜垣家の湯治場を絶やさぬように守り続けている谷崎家の一族の末裔なので、湯治場で二十歳まで湯治場を維持管理して、家族の戸籍上では叔母の綾子と姉の初音と三人で暮らしていた。
檜垣家当主の檜垣とは子作りすることができずに、10歳の頃からずっと隆史を慕い続けているのだった。
檜垣隆史は〈天満教〉のイニシエーションの儀式用のドラッグ〈天使の涙〉の解毒薬の開発なとで得た知識と経験から、以前に使用していた媚薬の改良を行い、改良型媚薬を完成させた。
以前の媚薬よりも、安全で確実に檜垣家当主の精液対策を改良型媚薬によって行うことができるようになった。

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