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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 583

檜垣隆史が来ると聞いて、清水真奈美が「私も帰ってもいいですか?」と言ったのは、湯治場で隆史に探偵助手になるように説得された時、浴衣を脱いだ下着姿で〈神眼〉で金縛りにされて立ったまま動けなくされたからであった。
なんとなく清水真奈美は檜垣隆史にできるだけ会わないように避けていた。
「ええ、清水さんもお疲れ様」
本条恵美は「靴下にネコの毛」の依頼調査結果から弁護士に渡す資料を作成しながら、笑顔で清水真奈美に言った。
(本当にすごい人、仕事の鬼だわ)
探偵事務所のあるをビルをちょうど出たところで、清水真奈美は避けていた檜垣隆史と、はち合わせてしまった。
「こんにちは、檜垣さん」
「清水さん、久しぶり。仕事には慣れたかな?」
「おかげさまで」
すると隆史がカバンから、小壜に入れた薬液を取り出し、清水真奈美に手渡す。
「忙しそうだね。目の下にくまができてる。これを飲んでみて」
手渡された謎の液体と笑顔の隆史の顔を清水真奈美が見たあと、小壜のふたを開けて目をつぶって飲んだ。
ふわっとした甘味とキャラメル特有の香り、キャラメルマキアートの優しい味が口の中に広がった。
「……あっ……なんか体がらくになった感じがします」
隆史特製キャラメルマキアート味の回復ポーションである。
「疲れすぎて痩せて、せっかくのおっぱいが小さくなるのもどーかなと思って。じゃあ、またね、清水さん」
空壜を受け取った隆史が、ビルに入っていった。隆史に疲れきったひどい顔を見せたくないから、事務所から出て帰宅したのに、はち合わせて顔を見られてしまった。
「……おっぱい」
清水真奈美は自分の大きな胸のふくらみを見て、ため息をついた。小学生の頃から胸のふくらみは急成長して、よくからかわれた。今も肩こりの原因で、自分の胸のふくらみを清水真奈美はあまり好きではない。
湯治場でパンティ一枚の姿を見られて、仕事の話を隆史にしてから、歳上の隆史のことを異性として意識してしまっていて、会うと緊張してしまう。
「恵美、ビルの前で清水さんに会ったから、同じやつを飲ませておいた」
「おいしいですけど、もう少し甘味がないほうが私は飲みやすいです。そうですか……隆史さんが来るとわかると、清水さんは事務所から出てしまうんですよ」
「うーん、嫌われたかな?」
(あいかわらず女心に鈍い人)
本条恵美はあえてとぼけて
「さあ、どうでしょう?」
とだけ答えておいた。
「麗は?」
「部屋で寝てると思います」
「じゃあ、少し寝かせておいてやろう。回復ポーションで疲れは取れるけど、眠って疲れが取れるほうがいいからな」
隆史は、体も疲れるが脳はもっと疲れるからと本条恵美に言った。
「仕事を区切りのいいところまで終わらせますね」
「わかった。新人ふたりの世話まで任せっぱなしで悪いな」
隆史が本気を出すと、尾行から尋問までこなせることを、本条恵美は知っている。

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