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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 577

だから、遥本人はよくわからないまま、加虐と被虐のSMプレイを隆史が望んでいるのではないかと想像したのだった。
SMプレイにはいろいろある。
苦痛を刺激のメインにする殴打系プレイ(頬を平手打ちするピンタ、腹部を強打する腹パンチ、窒息や締め落としさせる首締め)、蝋燭責め(後片付けがたいへん。髪や布についたロウは剥がれにくい。肌に毛があるとロウを剥がすと脱毛される。剃毛やシートを敷くなどの事前準備が重要)、スパンキング(叩くのはお尻。平手、鞭、ケイン、ベルト、靴ベラなどを使う)
羞恥心を利用するプレイ。言葉責め(羞恥心を煽り、自分自身の淫らさを言葉で再認識させるソフトな言葉責めと侮辱して、相手を卑しめるハードな言葉責め)パートナーだけを全裸にする、じろじろと視姦する、性的な体験や願望や妄想を語らせる、特定のポーズをして動くなと指示して体をながめまわす、鏡の前に立たせる、オナニーを披露させる。
感覚を利用するプレイ。浣腸して排泄(ギリギリまで我慢させて)、目隠しや手枷なとで拘束する、性感マッサージ。
品位を落としめるプレイ。
口枷で言葉を奪う、手で口をふさいだり下着を口につめこむ、尿をかける、排泄物を食べさせる、足で踏みつける。足を舐めさせる。
催眠系プレイ。
性器には触れずに、指を鳴らすなどな合図や性器以外の体の部分にふれてドライオーガズムを体験させる。
SMプレイを愛撫として取り入れることは、隆史もやっている。
性行為と恋愛感情を切り離して、性行為で信頼関係を確認しあうSMプレイは、性行為が恋愛感情を持つパートナーとの最高のスキンシップである遥の性癖とは無縁なのだが、隆史が自分との性行為をどのぐらい大切に思っているのか、遥には、そこがわからず不安だった。
その不安は、愛されたいという思いの裏返しなのだが……。
サディストは人間を対等ではなく物として扱ってしまいたいという性癖で、リーダーとフォロワーの関係で、リーダーだと誇示したい本能で恋愛感情があったとしても、対等の関係性を求めない。目を見返されると、こいつは挑発している、物になりきっていないと、はりきってしまう傾向がある。
マソヒストは想像する。
いつ痛みが与えられるか、いつ自分が絶頂するか、自分では制御できないものに翻弄されて忘我の陶酔を迎えることを望んで。いつくるか、まだかまだかと期待して、焦らされて、ついに与えられる最高の一瞬に快楽を得る。サディストを挑発し、誘導し、自分の望む最高の一瞬を目指している。
隷従しつつリーダーを自分の命を維持させるために導くフォロワーの習性で、対等ではなく真の主導権を望む。
サディストは操られて相手の望むものを結果的に与えさせてもらったことに気づいてしまえば、たやすくマソヒストになる。
マソヒストは、なにをどうすればマソヒストに悦びを与えられるかを知っているので、優秀なサディストになれる。
Sはサディストでもあり、スレイブ。
Mはマソヒストでもあり、マスター。
リーダーとフォロワーという脳が理解する関係を逆転させた関係性をSMプレイは持つ可能性がある。
恋愛関係というのも、脳のリーダーとフォロワーという群れを存続させるシステムを受け入れつつも、抗うことが起きる一瞬がある。
世界中の他人がどうなろうと自分のパートナーさえ生きていて、そばにいてくれたら、それだけでいいと願う瞬間、群れの中で生きのこるために孤立しないようにする本能が、パートナーと自分というだけ関係に変わり、他人をふくめた群れという認識が破棄されてしまう。
リーダーとフォロワーという生き残るために脳が進化して得た本能はそのまま残しつつ、パートナーとの関係だけは特別に、対等な関係のバランスを臨機応変に立場を変えながら調整しようとする。

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