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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 575

「どうしてオチが、時子さんが縛られるとわかっちゃったか説明してみるか。遥は視線を感じることはある?」
「ありますよ。電車とかで体をじろじろ見てくる人とかいます」
「縄師の男が舞台からじーっと時子さんを見てた。それに時子さんが気づいて、自分の体をぎゅって抱きしめてた。縄師の視線を感じて」
「すごいじーって見てました」
「見られてる時子さんは目を伏せて、ぞくぞく震えて視線を感じてた演技をしてた。でも、じーっと見られたら、目を合わせたりしない?」
「好きな人に見つめられたから、恥ずかしくなったとか?」
「縄で縛られてる自分を時子さんは、ゲイバーの店長が縛られてる姿を見て想像しちゃってる。そこで、じーって見られたから、恥ずかしかったし、興奮しちゃってるのを見透かされた感じがしてる。縄師はプロだから、縛られたら興奮するってわかるし、その前から、いろいろ時子さんを誘導してきた。こうしたら気持ちいいと教えて。会いたいって時子さんが言うまでじっと待ってた」
「狙ってたってことですか?」
「もう、初めから時子さんの調教が始まってたってことだね」
「招待状を渡したゲイバーのニューハーフの店長さんは、だから、時子さんにショーを見たら引きかえせなくなるって言ったんですね」
「そうだね、あのセリフは完全にべたな伏線」
しかし隆史が「でも、駄作」と言った。
「なんで?」と遥が隆史に聞いてみた。
時子と縄師は秘密を共有する関係ができあがっていて、縄で縛ったり縛られたりする必要がないと隆史は答えた。
「ゲイバーのニューハーフ店長が主人公で、縄師のことが好きだけど、縄師がゲイじゃなくてセックスできない、そのかわりに縄師とSMプレイで関係を求める話なら必然性がある」
「必然性」
隆史からみると、時子が謎の男と会いたいと思う理由も曖昧、男が時子を奴隷に選んだ理由が、オナニーのやり方を指示したら言いなりになったからだとすると、それもおかしい、サディストなら言いなりにならない相手を支配するほうがうれしい気がするはずだ、と言う。
「時子が普通のセックスが嫌いなのは、遥はわかった?」
「男の人のオチンチンの画像を見て嫌そうに目をそむけてましたね」
「あと堕胎手術してるシーン。セックスして子供ができたら、時子が殺す。あと性欲はあるけど、普通のセックスと妊娠は嫌だから、痴漢に触られたのを思い出してオナニーする。時子があとでSMプレイに走る理由づけの伏線になってる。でも、そうだとすると謎の男に会いたくなる理由がわからない」
「まだ、縄で縛る人って知らないんですもんね」
「俺が脚本家だったら、男にセックスが嫌って思っていることを相談したら、ゲイバーで会って話したいと言われたか、ゲイバーに行けと言われて、招待状を渡されるかするシーンを入れるね。そうじゃないと、時子の行動のつじつまが合わない」
隆史に説明されて、時子が産婦人科医なことや、あと時子がオナニーするときの想像する内容が痴漢だったの意味が、時子の性癖を伝えようとしていたと、やっと遥にもわかった。
「時子さんが男の人に会いたい理由がわからないから、駄作なんですか?」
時子が、男の人のことが好きになって会いたくなったのだと、遥は見ていて思ったと隆史に言った。
「この話は、俺の好みじゃない」
「蝋燭とか本当に熱そうでしたもんね」
そういうことじゃない、と隆史は遥に腕枕をしているので頭を撫でて言った。
「自分の性欲とかを、認めたくなかったり、嫌悪感があったりして、人のことを好きになれない女の人が、男の人を利用して自分だけ気持ち良くなりたいって話だったから、ちょっと嫌なんだ。SMプレイでもいいんだけど、きっかけがあって、自分の気持ちに素直になれたり、相手を好きになれたりする話のほうが、俺は好きだな」

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