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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 568

隆史が山科遥としてイメージしたのは、アダルトシミュレーションRPGでいうところの隊列の後方支援、回復役のキャラであった。
好感度を上げて仲間にして、たくさん訓練すれば熟練度も上がるので持ち技の成功率は上がる。
しかし経験値をためてレベルアップさせるために戦闘の隊列に加えても、生命力(HP)が低いのですぐダメージを受けるとあっさり戦線離脱してしまう。
それでも部隊が全滅せず勝利すれば経験値の分配を受けられる。
がんばってレベルアップした結果、他の能力値が上がっているのに、HPはさほど上がらない残念な結果のキャラ。
見た目はとてもかわいいのに、戦闘には使えないみたいな感じのキャラであった。
私も戦いたいと言われても、HPが低すぎて無理です、という感じだった。
バツイチニートだった、今は〈天満教〉信者の阿部美紀は完全にそれと真逆でHPの上限で言えば、他の愛人たちを上回っている戦闘系キャラである。
隆史が鬼畜であれば山科遥が自我崩壊しようが犯すだけ犯して、妊娠すればラッキーと思うだろうが、セックスは安全安心、自分も相手も気持ち良くがモットーなのでそれができない。
隆史はレベルアップさせて何とかするという考え方、戦闘を経験値を獲得させるために何度も戦線離脱させるというイメージ、つまり何回も媚薬や〈神眼〉を使って犯して絶頂させまくる方法では、山科遥には通用しないと判断した。
隆史は絶頂についても、考え方をあらためてみることにした。
格闘ゲームでイメージしてみるなら、男性の射精が一撃単発の絶頂。女性の絶頂は2連撃、3連撃……と連続コンボのクリティカルヒット。
なので、女性が絶頂すると体力は大きく消耗して、そのあと忘我の陶酔で格闘ゲームなら操作不可の状態になってしまう。絶頂をそんなイメージで隆史は考えていた。
特殊な精液の大絶頂。
格闘ゲームなら体力ゲージが0になっても、コンテニューすれば復活できる。だが、大絶頂で実際に0になったら山科遥は死んでしまうか心が壊れてしまう。コンテニューはありえない。
隆史はゲームで状況をイメージしてみていて、ふと、あるネットゲームで起きたキャラカード偽装事件を思い出した。
課金して連続ガチャでイベント用キャラカードを2枚当ててしまった人が、自分の使わない1枚をネットオークションで転売することができた頃があった。
ところが、出品されたカードを落札してデータをパソコンに転送してもらうと、見た目やステータス表示はたしかにイベント用キャラカードなのに、ゲームで使用すると、すぐにやられてしまう。
実はレベル上限があるノーマルのキャラカードの画像処理をかけ、見た目だけはイベント用のキャラカードに見せかけてあった偽物だった。
その対策としてゲーム運営側は、プレイヤーのカードデータの受け渡しの機能を廃止したという事件があった。
隆史がその当時に事件を知って、偽物のキャラクターカードを作れたなら、なぜゲームで使えるように完全コピーしなかったのだろうと思った。
もしくはイベント用キャラクターカードよりも内部的に高い数値のステータスにしてしまえば、偽装が発覚しずらかったのではないか。
その事件の詳細はニュースにはならず、ネットオークション詐欺として、ブランド物の偽物を出品する詐欺と同じ話題として扱われていた。

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