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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 543

いい質問をすると隆史は感心した。
俳優というのは求められている以上の個性という何かを作品に加えたいから、その俳優を起用しているので、そこに役者本人が気づいているか、いないかはとても大切な気がする、
「打ち合わせでカメラマンとは事前に話を聞いておきます。そうでないと、笑っていいのか、カメラから目線を外していいのか、どんなポーズがいいのかわからなくなってしまうんですよ。撮影しながら、もう少し笑ってとか指示されることはあります。一番困るのは、好きにしていていいですって言われるときですね。じゃあ、疲れたので寝ますって言いたくなります」
「美樹さんの寝顔をみたいファンもいるかも。カメラマンのイメージに近づきたいということですね」
「そうです。だから、こんな感じでって、撮影する前からだいたいでも想像しているカメラマンのほうがいいですね」
こんな感じでしばらく話をしてみると、緒川翠と小野田美樹の考えかたの根本的なちがいがはっきりと隆史でもわかった。
「はい、お疲れさまでした」
隆史が言うと緒川翠がふうと息を大きく吐いて、にこにこと笑った。
「隆史さん、いい練習になったわ」
小野田美樹に隆史は、月虹学園から緒川翠がゲスト講師で招かれていることを話した。
(役者が求められてることを忠実に再現するだけの仕事じゃないってことを、美樹はちょっとはわかってくれたかな?)
「今度は隆史さんは連れてこないで、私とデートしましょうね〜」
緒川翠は現役グラビアアイドルの小野田美樹を誘っていた。女子高生に手を出させないようにするにはこのくらいしておかないと、ちょっと危ないと隆史は考えていた。
緒川翠が自分のプライベートのスマートフォンの電話番号を名刺の裏に書いて、しっかり小野田美樹に渡していた。
緒川翠に小野田美樹が口説き落とされる前に隆史は移動することにした。
「どうだったかな、おもしろい人だと俺は思ってるんだけど」
「プロって感じがして、かっこいいと思いました」
小野田美樹は隆史にそう言った。
隆史は、媚薬や〈神眼〉を使わずに、小野田美樹を「おふろカフェ」に連れて行った。
お風呂やサウナに入れて、おいしいものも食べられて、ごろごろまったりもできる。
お風呂カフェという厳密な定義はないが、大衆浴場つまり銭湯が「一般公衆浴場」の範囲で金額が決定しなければならないのとはちがい、お風呂カフェは「その他の公衆浴場」に当てはまるため、金額の規定なく施設ごとに利用料金を決めることができる。
そのため無料でマッサージチェアーが使えたり、マンガ喫茶のような大量のマンガが読み放題だったりサービスが充実している。
「俺はオムそばにしてみよう」
「私は冷やし中華にします」
入浴後、食堂コーナーで食券を購入。
オムそばは、オムレツの中身がチキンライスではなく、焼きそばとなっている。
「隆史さんはこういうところに、一人でよく来るんですか?」
「お風呂好きだからね。ここはマンガ本が充実してるから、銭湯とマンガ喫茶てフードコートがひとつになったみたいでなかなかいい」
「女の人のほうが多いですね。私も今度は一人で来ようかな」

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